イタリアGP前にレッドブルがダニエル・リチャルドの来季起用を発表
今週末はフェラーリのお膝元モンツァでイタリアGPが開催されるわけですが、フェラーリはここで来期ドライバーの発表を行わないという発表を行いました(笑)
地元で来期ドライバーの発表を行うことが多く、これで今季のヨーロッパラウンドが早くも終了となるとはいえ、珍しいケースですね。
その数日後、マーク・ウェバーの後任に関して様々な噂が上がっていたレッドブルがついにダニエル・リチャルドとの来季レギュラードライバー契約を発表。
リチャルドはレッドブルの育成ドライバーで、昨年姉妹チームであるトロ・ロッソでF1デビュー。
元イギリスF3ドライバーでF1参戦前にはレッドブルでのテスト走行で素晴らしいタイムを残すなど将来が期待されていましたが、昨年のトロ・ロッソでの活躍は大きく目立ったものではありませんでした。
それでも今年にかけて安定した走行を見せていたことにより、レッドブルの有力候補に名前を連ねている状況でした。
まだ24歳と若く、長くセカンドドライバーとして(と言っては失礼ですが)起用できるというメリットもあったのでしょう。
加えて育成ドライバーを起用することで、育成プログラムは成功しているんだということを示すという政治的な意図もあったのかなと思わなくもありません。
まぁ、キミ・ライコネンやフェルナンド・アロンソという名前が出ていた中でのこの決定は、なんとも無難だなぁと感じざるを得ないというか。
セバスチャン・ベッテルというエースがいることや、ライコネンやアロンソがすでにベテランの域に入ろうとしていることなどを考えると、妥当な結論ではあるのですけどね。
ただ、来季以降はエンジン回りのレギュレーションが大きく変わる分、開発能力なども大事になってくるような気もしますが…。
ミハエル・シューマッハーが復活したことでわかりにくくなった印象もありますが、本人以外のシューマッハー世代はとうに引退し、そろそろアロンソ、ライコネン、バトン世代の引退も見えてくるのかなと。
(もっともバトンはマクラーレンと3年契約を結びなおすという話もありますが。ホンダはそれでいいのか…。)
そうなってくると年齢的に次にF1界を席巻するのは、すでに結果という意味では歴史に残るレベルのベッテルと、ルイス・ハミルトンあたり。
しかし、今までのチャンピオンもそうだったように、勝ちすぎるドライバーはモチベーションの問題も出てくるのではないかといわれてはいます。
そうなってくると、次のチャンピオンドライバー候補というのも、なかなか見えてこない気もしなくもないですね…。
それこそ若手はスポンサー持ちのペイドライバーばかりですし。
ただ、ベッテルは純粋に走るのが好きそうなドライバーではありますし、できれば他ドライバーのターゲットとして長く頑張ってほしいところ。
そして、日本人ファンとしては、できれば勝てる日本人ドライバーの出現にも期待したいところなのですが…。
そんなこんなでイタリアです(笑)
ベルギーGPで復活の兆しが見えたフェラーリが、地元でベッテルを抑えられるのか。
リチャルドはチャンピオンチームドライバーにふさわしい走りをみせられるのか。
スパ・フランコルシャンでのレースがおもしろいものだっただけに、モンツァでも楽しいレースを期待したいと思います。