TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

 20,21日にさいたまスーパーアリーナで行われたTM NETWORKのコンサート。
 初日の方を見てきました。
 レポートに関してはBARKSが詳細な内容を上げていますので、こちらでは観想だけ。


 1年前に行われた小室哲哉逮捕後初の単独ライブ-Incubation Period-。
 それに続く形で、ストーリーを大事にした今回のライブの名前はFINAL MISSION -START investigation-。
 2014年の活動30周年に向けて活動を行っていくとい発表はされていたので、来年までは活動を続けるだろうと思われていましたが、「FINAL」という名前もあってもしかしたら来年が最後なのでは?という憶測も一部ではありました。


 それに関しては否定はしていましたが、今年初めに小室哲哉C型肝炎を発症し、苦しい副作用を乗り越えて投薬治療を行っていることを発表。
 4月には宇都宮隆がすい臓の腫瘤を摘出し、今回のコンサートが7月に延期。
 5月には木根尚登が来年のソロ休止を発表。
 …まぁ、木根のソロ活動休止はTM NETOWRK30周年に合せて集中するものなのかもしれませんけど、30周年はデビュー時の4月に合わせてくる可能性が高いですし、舞台や以前からやっていたサッカーの活動なども見納めを示唆しており、その後どうなるかはわからない状況で。



 そんな状況で迎えた先週末のコンサートでしたが、個人的には感動を覚えました。
 古くからウツの友人であり、演奏だけでなく演劇的なモノまで頑張った木根。
 自身も病み上がりであるにもかかわらず、2時間フルに出ずっぱりでシンセを鳴らし続け、演出や音作りにも力を入れていた小室。
 そして、手術後で休みながらも、その歌声は変わらず安定し、のびやかに歌を歌い続けていたウツ…。


 正直、歌唱力がどこまでのものなのか心配だったのですけど、歌に関してはまったく衰えてはいなかった。
 休む時間は長かったですから決して万全ではなかったと思うのですけど、それでもいざ曲が始まると完璧に歌い上げるというのは、さすがプロだなぁと感じました。


 音楽的にも今年小室が注目しているEDMアレンジは、すごく面白かったと思います。
 GET WILDなども今までとはまた違う魅力の曲になっていて、かっこよかったです。
 CDでもほしいくらいで。


 まぁ、定番曲が多かったり演出が難解すぎて意図がわからなかったりといった部分もあったのですけど、個人的に言えば病いと必死に戦うメンバーとそれを支え見守る仲間たちという関係性というものが目の前に見えて、それだけで見に行った甲斐があったと感じました。
 ここから先は今後の活動に期待。
 新曲も作っていたという話でしたけど発売などはなかったですし、30周年に向けてまたここから新たな可能性を見出していってほしいなぁと思います。