今週末のアメリカGP、テキサスで初開催

 今週末はアメリカGPが開催されます。
 これまでにも何度も開催されてきたアメリカでのF1GP。
 しかし、長い歴史の中ではレースの定着というところにまでは、至りませんでした。


 近年では2007年までインディアナポリスで、アメリカGPが開催されていました。
 世界三大レースの1つでもあるインディ500なども開催されている、アメリカンモータースポーツの聖地インディアナポリス
 一部オーバルコースを使用したコースレイアウトは、非常にエキサイティングなレースとなりました。
 2004年にはBARホンダ佐藤琢磨鈴木亜久里以来、2人目となる日本人表彰台に立ったファンにとっては印象深い舞台でもあります。


 しかし、その翌年となる2005年。
 当時ミシュランブリヂストンにおけるタイヤ戦争が激化する中で、ミシュランが過激なタイヤ作りを行っていった結果、アメリカGPのオーバルコースではタイヤがもたない状況になってしまいます。
 フリー走行ミシュランタイヤを使用していたラルフ・シューマッハーが、オーバル区間を走行中に大クラッシュ。
 これによりミシュラン勢はオーバル区間に緊急のシケイン設置を求めましたが、当然FIAはこれを却下。
 ミシュラン勢はレースをボイコットし、ブリヂストン勢による6台だけのレースになってしまいました。
 この問題が発生し、チケットの払い戻しなども行われたため、2007年にインディアナポリスでのF1開催は終了となってしまいました。



 しかし、アメリカでの開催は自動車メーカーにとっては、大事なマーケティングの1つということもあって、その後もアメリカ国内での開催は何度もうわさにのぼっていました。
 そして、この度テキサス州オースティンに新たなサーキットを建設し、F1を開催することに。
 ヘルマン・ティルケによって設計されたサーキットの名前は「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」とのことで、なんともアメリカンなネーミングですね(笑)
 韓国やインドなど近年F1のために作られたサーキットと同様に、このサーキットも建設が遅れ開催が危ぶまれていましたが、何とか開催にこぎつけたようです。


 しかし、テキサス開催が決定した後、2013年からはニューヨーク近郊でF1を開催することが発表になってしまいました。
 実際には2014年からの開催にずれ込みそうですが、こちらのレース次第ではテキサスでの開催にも影響が出る可能性もあるかもしれません。
 主催者側としては初開催の今回は、しっかりと成功を収めたいところなはず。
 応援する方としても、レースにおいてもエンターテイメントにおいても、良い週末になってほしいところですね。


 ただ、日本から視聴することを考えると、アメリカラウンドはどうしても時差の問題があるんですけどね…(笑)




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