国立へ、そしてJ1の舞台へ!
今週末からJ1昇格プレーオフが始まります。
ジェフは1試合でプレーオフを終えてしまうのか。
23日の国立まで勝ち進めるのか。
明後日の横浜FC戦での90分間で、決まることになります。
今シーズンの横浜FCは開幕戦で、水戸に1-2で敗戦。
次の愛媛とも0-0で引き分けで、迎えた第3節のジェフ戦。
この試合でも、0-3で大敗を喫してしまいます。
試合内容もお世辞にもいいとは言えないようなものでまったく選手たちが動けておらず、今期1年は苦しむのかなと思っていたのですが、そこで早くも監督を交代。
山口素弘が就任したあとも暫くは苦労しましたが、シーズンの中頃からはしっかりと成果を出していき、見事チームの立て直しに成功しました。
横浜FCは立ち直るきっかけを作ったジェフと、プレーオフで相見えることになります。
ジェフに関しては、最終節も含み3連勝で今期のリーグ戦を終えました。
木山監督のやりたいサッカーが少しずつ見えてきたというか、今思えばそれまでにもやりたいサッカーの要素は少しずつ見られていたのですが、ようやくそれがより明確に表れてきたといったところでしょうか。
ただ、本当の意味での良いチームというのは、「やりたいサッカーができている」のではなくて、そこはあくまでも前提として「自分たちのサッカーを強みに出来るチーム」であり、そして最終的には「勝てるチーム」なのだと思います。
やりたいサッカーができているのはある意味で当然とも言えなくもないのかもしれませんし、そういった意味でジェフはスタートラインに立ったというか。
ここから"強さ"を身に付けられるかどうかが、本当の勝負だと思います。
ジェフは3連勝でプレーオフを迎えたとはいえ、相手も決して良い状態ではない3戦でしたし、自分たちの状態に関して変に勘違いしてはいけないと思います。
横浜FCも4連勝でリーグ戦を終えているわけですし、京都、大分も最後は負けずに終わっているわけですからね。
上位チームはどこもシーズン終盤に調子を上げてきており、自動昇格やプレーオフなどもあってモチベーションを高く戦えているはずで、中位から下位チーム相手に結果が出たことだけで満足してはいけないと思います。
ジェフの3連勝も山形戦では後半相手に守備を固められて攻撃に苦しみ、松本山雅戦では先制点後に勢いを失いかけ、徳島戦ではサイドの守備で簡単に深い位置まで持ち込まれ…と、課題もある内容でした。
3連勝に気を緩めず、それら問題を修正し、克服していくことこそが、"脱甘"への第一歩ではないかなと思います。
J2に落ちてからの3年間、毎年J1昇格有力候補として名前をあげられていたジェフ。
クラブとしても毎年昇格を目指しては来ましたが、大きな成果は上げられませんでした。
その間、何度も監督を交代し、選手も入れ替わり、観客動員数も減少。
スタッフなども入れ替わっているわけですが、そういった今はジェフから離れているけれどジェフに尽力を注いでくれた人たちの思いも乗せて、プレーオフを戦い抜きたいところではないでしょうか。
多くの人が支え合って、成り立っているのがサッカークラブですから、そのことを忘れずに戦抜いてほしいところです。
さくっと簡単に負けることなどないように…。
国立へ、そしてJ1の舞台へ!
すべてを出し切って、悔いのないシーズンの最後にしてほしいと思います。