木山監督「しっかり下がりすぎないで守れと」

木山隆之監督「相手はそんなに高さでパワープレーというのはなかったので、最後守り切るために後ろ(の選手)に交代をというのは考えませんでした。我々ももう山口智が怪我でハーフタイムで代わって、大岩というカードを切っていたので、入れるとしたら佐藤健太郎ボランチに入れてしっかり固めるか、しっかり前に(パスの)出所にプレッシャーをかけるか。(スコアが)2−1になった時点で選手たちに、もちろん(千葉の得点の)3点目はあるかもしれないけど、しっかり下がりすぎないで守れと。」(J's GOAL

 まず、山口智に関してですが、怪我で後半開始と同時に交代だったのですね。
 この試合が怪我明けでの出場となった山口智
 チームが苦しい状況だっただけに、無理をしての出場は心配もあったのですけど、やはり…ということになってしまったんでしょうか。
 まぁ、まず試合に大きな影響はなくてよかったですが(強いて言えば、交代枠が1枚なくなってしまったのは後々辛かったのかな?とは思いますが)。


 あとは、次節出場停止となるはずですので、翌々戦の草津戦までにけがが回復するかどうか。
 大きな怪我でなければいいのですが。
 


 選手交代に関しては、ちょっと意外な印象を受けました。
 全体的に体力的に厳しくなっており、中盤が疲労している状況で、荒田に変えて米倉を投入というのは。
 監督のコメントによると、米倉を起用してプレッシャーをかけたかったとのこと。
 ただ、チーム全体に体力が余っている状況なら、こういった交代でもう一度前からプレスをかけていこうというのもできるかもしれませんが、そんな余裕はなかったでしょうし。


 そもそも現在のジェフというのはプレスに行けるときは行けますけど、それ以外はDFとMFラインがかなり引いた守り方をしていて。
 しかも、「プレスに行けるとき」の時間帯というのは比較的短く、プレスがかからず後方で守る時間帯のほうが多いと思います。
 この試合も前半10分まではよかったものの、それ以降は深井がプレッシャーに行かないシーンも目立ち、前線からのプレスは厳しいものになっていたと思いますし、米倉1人を前線に投入したところでプレスがかかるのは難しかったかと…。
 それならば監督も言っているような健太郎の投入や、米倉を起用するにしてもサイドを固めるような起用のほうが良かったのではないかなぁと思うのですが…。
 まぁ、それで結果が変わっていたかどうかというのはわかりませんけどね。



 また、そのほかのコメントを読むと、サイド攻撃に関しては狙っていた部分もあったようですね。
 7月上旬に3-2で勝った京都戦も相手のサイドの守備に課題があって攻撃が作れていた印象ですし、サイドの守備が弱い相手には相性が良かったりするのかもしれません。
 逆説的に考えると、中央からの攻撃が弱いとも言えるのかもしれませんが。
 荒田のクロスへの入り方も良かったですし、今後の試合でもサイド攻撃を有効に使っていければ…と言った感じですね。