プライドなどかなぐり捨てて

 富山戦、北九州戦と2連敗で迎えるは、東京V戦。
 なんとなく、嫌な相手ですね…。


 これまでの数試合を見ると、下位チーム相手には苦しんでいるジェフ。
 町田、鳥取、岐阜、富山など下位チームは、JFL降格の可能性もあってプライドなど捨てて必死にジェフの良さを潰すサッカーをしてきた。
 それに比べると水戸、福岡には勝つことができましたけど、相手の中途半端な部分も気になった試合でした。
 その中で北九州は、ジェフのお粗末さは言うまでもないような試合ではありましたけど、若い技術力のある選手たちを集めて、シーズン終盤に向けてチーム力を高めてきた印象で。
 最後まで自分たちのサッカーを維持して、この時期でもプレーオフから昇格という目標を見失っていないチームといった印象で、三浦泰年監督の高さが出ているということなのかな?と感じます。
 その点、ここ2試合のジェフはサッカーに関しても残念な内容ですし、自動昇格圏内に登り詰めるチャンスは十分ある立ち位置にいたはずなのに、メンタル面もがたがたっと崩れてしまいましたね…。
 悔しいというか、すごく残念です。



 今週末の対戦相手となる東京Vは9月6日に川勝監督から、高橋真一郎コーチが昇格する形で監督交代。
 プレーオフ圏外に落ちていた状況でしたし、それこそこのままズルズルと落ちていってしまう可能性を懸念したということなのかなと思います。
 川勝監督も3年目でしたし、指導面においての引き出しの問題も出てきたころだったのかなぁと。


 内部昇格となり秋田コーチも残ったということで、刺激の面でどれだけ期待できるのか?という疑問を感じてはいたのですが、それまで5試合勝ちなし3連敗という下り坂の状況から、天皇杯HOYO大分で勝利、続くリーグ戦福岡戦でも引き分けて、前節の愛媛戦では3-0で勝利と、結果だけを見ても監督交代の影響はいい意味で出ているのかな?と思います。
 このまま登り調子ということになれば、次の対戦相手としてはもちろん、昇格のライバルとしても怖いところですね。
 現在ジェフは5位で勝点57ですが、東京Vも勝点57で得失点差で6位という状況ですし…。
 ちなみに7位は山形ですが、勝点56とジェフとは1差。
 ジェフは今週末の結果次第で、プレーオフ圏外に落ちる可能性もあります。



 そのジェフは過去2試合をともかく厳しい状況で。
 もうプライドなどかなぐり捨てて、一からやり直すくらいの気持ちで、戦っていくしかないんじゃないかと思います。
 「主力選手がいなかったから」とか、「山口智などが帰ってくれば…」なんて甘ったるい話なんかしている場合ではなくて、出場できる選手が1人1人が頑張っていくしかないわけで。
 もう今までの「山口が支えていたチーム」とか、「兵働が軸の攻撃」とかそんなのは一度忘れて、今戦える選手で戦っていくべきではないかなと思います。
 動けない状況なのに主軸選手に無理をされても、逆に困るかもしれませんしね。


 一度リセットしざるを得ないほどに、過去2試合はぼろぼろの状況だったと思います。
 しかし、逆に言えばリセットをするのならやり直しやすい状況にもなっているとも思いますし、そこをうまく利用して残り試合を戦いたいところではないでしょうか。
 いい意味で開き直って、今までのスタイルなどはあまり考えず、勝利にこだわるサッカーを見せてほしいなぁと思います。