日本代表、最低限のミッションはこなし首位通過

 オリンピックの影響で連日の睡眠不足に襲われていますが、皆様いかにお過ごしでしょうか(笑)
 ついつい夜の19時や20時頃から、柔道やら卓球やらが始まってしまうとそれを見始めてしまって、そのまま寝れなくなってしまうという流れが続いております。
 この時期の睡眠不足は夏バテにもつながる危険性がありますから、皆様もご注意を…。


 さて、ホンジュラス戦。
 試合前にスタメンを見て、これまでから5人ほどメンバーが変わっていて、この試合は厳しいかなぁとは思っていました。
 「この選手がスタメン」という不安よりも、「あの選手もその選手もいない」という問題。
 この日、欠場した徳永の守備力は左SBからチームを締めていましたし、扇原の展開はこのメンバーでは他に期待できないものがあるし、清武のチャンスメイクは言うまでもなく…といった感じで。
 東などもボールを持ってからのプレーはさほど目立つようなタイプではないかもしれませんけど、中盤で走り回ってビルドアップや守備に貢献している…。
 中盤の高い位置で水を運ぶ役割になっている印象です。



 特に前半は守備も緩く、運動量も少なかったため、ビルドアップも厳しかったですね。
 注目となっている山村もなかなか厳しかったですね。
 体も強く、高さもあるんだけど、どうしても穴になってしまう…。


 なぜなのかなぁ…と考えながら見ていたんですけど、"細かいプレー"ができていないということなんでしょうか。
 例えば守備のポジショニングで、相手による次のプレーが予測できていない印象で。
 相手のボールの動きを見てから次の一歩を考えることが多いから、どうしても出足が遅れて、その周りの選手やスペースを相手に与えてしまったり。
 体で止めたり、安易に滑ってしまうシーンもありましたが。
 あるいは、チェックに行く際の加速が遅く、ボールホルダーに対してのもう一歩が足りずそこからラストパスを出されてしまったり、空いたスペースをカバーしきれず自分のポジションから動かなかったり。


 このあたりの守備力というよりも、守備センスに関しては中後あたりを思い出してしまったりしましたが(笑)
 決して局面の強さがないわけではないのでそこだけ見ていると悪くない選手なんだけど、細かい部分まで見ていると穴があるといった感じで。
 パスセンスなども含めて、やっぱりCBタイプなんじゃないんですかね。
 扇原の次が山村というのは、本人にとっても可哀想だと思いますし、チームとしても厳しい。
 どうでもいい話ですけど、このあたりの"細かなプレー"というのが、個人的には最近気になっているテーマでもあったりします。



 試合も後半に入ると、日本代表の全体の運動量も上がってきて、逆にホンジュラスのほうは動きが落ちてきて徐々にではありますけど流れが改善されていきました。
 山村も前に上がることで、攻撃面においては改善点も出てきましたね。
 中長の鋭いパスが出るタイプではないから、フィジカルを活かして高い位置でボールを触らせた方が活きてくるということでしょうか。
 ただ、その分、その後ろのスペースの守備が怖い場面もありましたが。
 中盤なら意外とトップ下くらいのほうが良かったりして…。


 後半途中、清武が入ってきたところから、チャンスも増えていきましたね。
 単純にテクニック的な部分はもちろんですけど、運動量もあってビルドアップなど"細かなプレー"の部分でも貢献できる。
 プレーもシンプルで判断も良いので、攻撃のスピードを止めないというのもすごく大きいですね。
 同じく途中出場の永井も気持ちがのっている感じで。



 しかし、試合のほうは結局0-0で終了。
 ホンジュラスもこの試合に負ければグループリーグ敗退の可能性があった分、前半から前の数人で攻めてあまりリスクは負ってこなかったのかなと思います。
 日本代表ももちろん引き分け以上で首位通過が決まる試合であり、なんとかそこは達成できたということになります。


 そういった試合で怖いのは引き分けはともかく、勢いを止めてしまうことであり、前半を見るとその心配もあったかと思うのですが、清武、永井などの起用もあって後半から若干持ち直したことは多かったのかな?とも思います。
 ただ、一方でレギュラー以外の選手が、なかなか乗り切れない問題というのも心配です。


 これまでの2試合も守備固めや攻撃の勢いを加速したい時の選手がいないという問題は、うすうすと感じていた部分があったと思います。
 酒井高徳あたりも展開力などは感じる部分もありますが、守備などにおいてのパワー不足を感じますし、山村も守備固めとしては不安がある。
 前方の選手も宇佐美は強引なプレーが目立ちチャンスを作れず、齋藤学も良いポジションからのドリブルというのができておらず、杉本も他の1トップとタイプが違いすぎて今のところは良さを出し切れない…。


 そういった選手たちが活躍して波に乗ることで、トーナメント戦以降のカードを増やす試合になれば…と思っていたのですが、むしろ逆に主力選手を途中投入してから流れが良くなり、より一層レギュラーとの差を感じる展開となってしまいました。
 まぁ、逆に言えばサブ組なども含めた選手たちの選出ミスというのも感じなくもないですが…。
 特に中盤は無難でも的確なプレーができる選手が、もう1人は欲しかったような…。


 最低限のミッションはこなしたことになりますが、それ以上の収穫はなかったと試合だったかなと。
 強いて言えば、何人かの選手を休ませられたことがプラスではありますが、大津などはもっと休ませなくてよかったんでしょうか…。


 ともかくこれで、グループリーグの首位通過を成し遂げたことになります。
 準々決勝は8月4日。
 対戦相手はエジプトということになりました。