メキシコ相手に2-1の勝利 - aratasuzukiのブログ

　改めてですけど、やっぱり食事しながらとか作業しながら試合を見るというのは自分にとっては難しいようです…（笑）
　自分の観戦スタイルというのもあるんでしょうけど、メモを取る以外の作業を同時並行で行うことがなかなかできない。
　最近は忙しくて、代表戦などはそういった機会が多くなってしまっているのですけど、頭に入ってこな事が多くて。
　結局、メキシコ戦も改めて見直すことになりました。

　試合は日本代表がいきなり先制。
　相手のパスミスから高い位置でボールを奪って、最後は東がゴール。
　キックオフ直後は動きが悪いことが多かったと思う日本代表が、開始直後からしっかりと集中して試合に入れましたね。
　特に短期決戦となる五輪のような試合では、その辺りはとても重要になってくるはずです。

　この試合では1トップに永井を置いて、左ウイングに宇佐美、トップ下に東という布陣。
　ここ2試合、大津の1トップをスタメンで試してきましたが、流れる動きが多くトップに選手がいなくなる時間帯が増えていました。
　しかし、この試合では永井がポストにも入り、前にも飛び出していくという動きをすることで、前線にある程度ポイントも作れていたのではないかなぁと。
　右の清武、中央の東も流動的に動けており、前のバランスがようやくよくなってきたんじゃないかなぁと思います。

　しかし、試合序盤以降は、メキシコにボールを持たれる時間帯が増えてきました。
　対スペインということを考えてもこういった時間帯があることは覚悟していくべきなのでしょうし、ボールを持たれていてもいいとは思うのですけど、問題はうまく守れているかどうかで。
　相手DFラインでパスを回されていくと、簡単に逆SBへの守備が空いて、そこから縦に通される…なんてこともありましたし、全体的に前の守備が緩かったですね。
　相手が高いレベルになればなるほど、決定的なパスの射程距離も長くなり、後方からでもピンチを作られる可能性が高くなってくるわけで、怖いシーンも多かったと思います。

　特に穴になりがちだったのが、宇佐美と永井（守備時は2トップの左寄り）の左サイドだったかなと。
　だから、後ろの左SBに徳永を置いたのかもしれませんが、それだけでは難しい。
　宇佐美がその分攻撃でアクセントをつけてくれるのならいいのでしょうけど、この試合ではそこまではいかず。
　まぁ、どんどん宇佐美がゴール前に入っていくことで、ゴール前の人数不足というのは解消されたとは思いますが、この試合では本来の持ち味は出せなかったですね。
　宇佐美に限らず全体的にうまく前へチェックに行けずに、相手DF、相手ボランチあたりにスペースを与えてそこから後手に回ってしまうことが多かったと思います。

　後半開始と同時に宇佐美を斉藤に変えたのは、この辺りに問題があったからではないでしょうか。
　斉藤は愛媛時代から守備も頑張ってましたしね。
　この交代もあって後半のほうが守備も安定していたと思うのですが、本番では交代枠は多くないですからね…。
　このタイミングで、こういった粗を解消していかなければいけないというところに、チーム作りの遅れを感じざるを得ませんでした。
　モータースポーツで、言うところの新車をロールアウトした直後の"初期トラブル"のような感じで…？

　攻撃においては、カウンター狙い。
　うまく永井などのスピードやキレのある清武の動きを使えれば…といった感じでしょうか。
　ただ、スピードを遅らせられるときつくて、タメや展開が少なく簡単にボールを失ってしまうことも多かったですね。
　こうなってくると、やっぱり憲剛タイプが欲しかったなぁと思ってしまうわけですが…。

　ただ、メキシコのほうもテクニックはあってボールをつなぐのは得意なものの、最後のキレの良さとか攻撃の鋭さは感じなかったですね。
　わりとここ数年のメキシコは、フル代表も含めてこんな感じの課題を持っている印象があります。

　試合展開のほうは、前半終了間際にメキシコのミドルシュートで同点にされるも、試合終盤、入ったばかりの杉本がロングボールを落として、途中出場の大津が素晴らしいボレーを決めて2-1で勝利ということになりました。
　なんとか、一夜漬けで赤点は免れるレベルまでは来た…という感じでしょうか？
　ただ、前半の引いた時の守備の穴なんかを見ると、これからもボロは出てきそうな感じで、まだまだこの戦い方でも試合をこなしていく中で、問題が見つかってきそうな段階ではないかなぁと。
　まぁ、なかなか活動時間を取れなかったという問題も大きいでしょうけどね。
　海外組もそうだし、Jリーグの試合日程も含めてですけど、そこは仕方がない。

　しかし、ここまで3試合、ニュージーランド、ベラルーシ、メキシコと五輪に出場するチームと戦ってきましたけど、これまでの3試合は意外と相手も強くなく。
　さすがにスペインは1ランク上なのかなとは思いますが、ホンジュラス、モロッコもこれまでに戦った3チームと同じくらいのレベルなら、日本にも勝機はありますね。

　逆に女子のほうが、今は心配なのかなと。
　まぁ、偶然にも自分が真面目に見た試合がスウェーデン遠征の時のアメリカと、この前のフランス戦だったということもあるんでしょうけど。
　しかし、コンディションも良くない印象だし、フランスのスピードに負けたというのもありますが、パスの出所もノーマークな状況で、どちらの試合も守備が酷い印象でした。
　まぁ、優勝やメダルを狙っているから、コンディションのピークを後に持って行っているという可能性はあるのかもしれませんが…。

　ともかく、いろいろあった両チームですが、出るからには良い結果を期待したいですね。
　最後まで頑張ってほしいと思います！