木山監督の古巣水戸とアウェイで対戦

 春のアウェイ2連戦。
 今週末は水戸との対戦ということになります。


 水戸はオフに主力選手も含めて、多くの選手を放出。
 単純に選手構想などの問題もあったのかもしれませんが、あれだけの選手を放出したのは震災による経営面への被害の影響もあったのかなぁと思います。
 柱谷哲二監督も就任2年目で、監督の意向に沿った最低限の選手だけを残した印象もあります。


 それでもシーズンスタートから好調で、開幕戦から3連勝を記録し、現在は6位。
 ジェフよりも勝点1多く、順位も1つ上となっています。
 3連勝の後初黒星を喫し、そこからは2連敗ということで、開幕からの勢いは落ち着いてきたのかな?とも思いますが。
 昨シーズン、途中までは絶好調だった栃木のようなケースや、逆にシーズン序盤は苦しんだFC東京のようなパターンもありますから、本当の大事なのは一シーズン通して、成長していって、結果を残せるかどうか…なのでしょうけどね。
 それでもジェフとしては、油断してはいけない相手だと思います。



 ジェフはここまでホームで3戦全勝、アウェイで1分2敗と露骨にアウェイで悪い結果となっています。
 過去2年間もアウェイでの結果は悪かったですし、ここまでくさればもちろん偶発的なものとは言えないはずですから、しっかりとアウェイでも結果の残せるチーム作りというのが求められてきますね。


 前節では栃木の組織的なゴール前の守備(決して引いて守ってたわけではないですが)を揺さぶれずに苦しんだ印象ですから、賢い攻撃作り。
 そして、守備においては足が止まってきた時間帯からの対応と、セットプレー時の守り方が課題として表れていた印象です。
 攻守に課題が出てしまったわけで、一週間でどれほど改善できるかはわかりませんが、少しずつでも課題への改善策が見られれば…と思います。


 …このままゴールでの組織的な形ができないと、結局深井をどう活かすのか?というサッカーになりそうな気もします。
 そういったやり方も一概には否定できないとは思いますが、昨年も深井を活かすためのサッカーだったけれど、それだけでは難しかったわけで。
 方法論は違うけれども…といった感じはしますね。
 だから、右サイドからの攻撃も増やそうとしたのかもしれませんが。



 水戸との試合ということで、木山監督にとっては古巣との対決ということになりますね。
 木山監督に関しては、守備では前からの守備と高いラインでコンパクトに守ること、攻撃では選手間の距離を縮めてパスをつないで行って、サイドを攻めるという狙いは見えていると思います。
 要するに、大枠での方向性ははっきりしているということで、目指すべきところができているというのはよいことではないでしょうか。
 今後の目標はそこに向かっての明確なディテール作りということになるのかなと思います。


 言い方を変えれば伸ばすところも十分あるということで、ここ2年間はほとんど見られなかったシーズンが進むにつれてのチームの成長期待したいところではありますが、あまりにも時間がかかってしまっても問題なわけで。
 まず今週末の試合に関しては、栃木戦での反省や、ここまでのアウェイゲームで見えた課題への克服を少しでも見せて欲しいところではないかと思います。
 まぁ、あまり監督が古巣相手だからどうというところもないでしょうけど、恥ずかしい試合は見せられないはずで、監督のためにも良い試合をしたいところですね。
 もちろん内容だけでなく、いい加減アウェイでの初勝利も見せてほしいところです。