ケータハム、トゥルーリに変えてペトロフの起用を決定

 一度はトゥルーリコバライネンのドライバーズラインナップ継続を発表していたケータハムですが、トゥリーリを降板させヴィタリー・ペトロフを起用することを発表しました。
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 ロシア人初のF1ドライバーであるペトロフは、2010年ルノーからF1に参戦。
 1500万ユーロとも言われているロシアマネーを持ち込み参戦するも、チームメイトのロバート・クビサには大きく負け越すデビューイヤーでした。
 2011年はそのクビサがオフシーズン中に大事故を起こし長期欠場が決まると、その穴を埋めるように開幕戦では表彰台を獲得。
 しかし、それ以降は結果が伸びず、チームとも問題を起こし(チーム側はリーダーシップが足りないと言い、ペトロフもチームを表立って批判)、契約延長濃厚と言われていたにもかかわらず、チームを去ることになりました。


 そして、今回のケータハム加入。
 当然、今回も持参金が多く振り込まれることになるのでしょう。
 交代させられてしまったトゥルーリも「ペトロフの財政的貢献」に関して、触れていますし。
 しかし、トゥルーリも納得しているようなのですが、それでいいんでしょうか。
 まぁ、ケータハムで走ってもあまり戦闘力は期待できないでしょうし、ベテランですから既にモチベーションの問題もあったのかもしれませんが…。
 仕方ないこととはいえ、こういったお金がらみの交代は見ていてあまり清々しい気持ちにはなれませんね。


 これによってF1のグリッドから1970年から実に41年ぶりに、イタリア人ドライバーが姿を消すことになったそうです。
 フェラーリピレリトロ・ロッソなどといったイタリア系メーカー等があることを考えても驚きというか、フェラーリステファノ・ドメニカリ代表も悲しんでいるとか。
 ただ、そのフェラーリがイタリア人ドライバーの育成に、あまり積極的ではなかったのも事実なのだと思います(ドライバー育成プログラムをやってこなかったわけではないですが)。
 まぁ、フェラーリにイタリア人ドライバーが乗るというのはかなりのプレッシャーがあるとも言われていますし、伝統あるフェラーリだからこその難しさもあるんだろうとは思います。


 日本人も小林可夢偉がいるだけ誇らしいのかなぁとも感じますね。
 もちろん可夢偉には、今年も更なる上を目指してほしいところですが。