浦和来季監督に前広島ペトロヴィッチ氏

新監督にミハイロ・ペトロヴィッチ氏(浦和公式サイト)


 岡田監督や西野監督にオファーを出したものの断られ続けていた浦和ですが、前広島のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が来季の監督に就任することが発表になりました。
 西野監督に断られてすぐの契約合意ということになるのでしょうから、ペトロヴィッチ監督としては初めから正式オファーがくれば承諾する気持ちがあったのかもしれませんね。
 日本人監督は1つのクラブを退団したら「休憩期間」を置く方が多いですけど、欧州では続けて監督業を務める方が多いような気もします。
 同業者も多いでしょうから、サッカー界から忘れられないように…という危機感が強いのでしょうか。
 ペトロヴィッチ監督のようなケースだと、一度欧州に戻っては日本に戻りづらいなどの問題もるでしょうが。


 ともかく、浦和にとっては結果的に良い選択になったのではないかなぁと私は思います。
 フロントを変えていくという意味でも、西野監督よりはペトロヴィッチ監督の方が、はっきりと問題点を指摘してくれるのではないかとも思いますしね。



 イビチャ監督、アマル監督、ペトロヴィッチ監督、ポポヴィッチ監督と、これまでオシム路線の監督がJリーグで指揮を執ってきましたが(ストイコビッチ監督やバルバリッチ監督は、戦術がだいぶ違うと思うのでこの中に含めず)、予算規模としてはJリーグでも中位程度のクラブでしかなく、補強などに置いて苦労していた面もあったと思います。
 浦和はその点予算では上位クラブですから、大きな規模のクラブでペトロヴィッチ監督がどこまでやれるのかというのは素直に楽しみです。
 ただ、もちろんクラブを計る物差しは予算面だけではないはずですから、ペトロヴィッチ監督がやりやすい環境を作れるかどうかも非常に重要だと思いますが。


 予算規模の大きなクラブが活躍しリーグを引っ張るというとになるとすれば、リーグ全体にとっても健全な方向に進むことになるのではないかと思います。
 そういったクラブが元気のない状況が長らく続けば、お金や選手の循環という意味でも、ACLやCWCなどへの挑戦という意味でも、難しいところが出てくると思いますしね。
 そういう意味では、J2でくすぶっているジェフも当然このままではいけないわけで。
 しっかりとした準備をして力を蓄えて、いつかまたJ1でチャレンジをしていきたいところです。