天皇杯で久々にJ1チームと対戦

 本日は天皇杯3回戦ジェフ対磐田戦が、ヤマハスタジアムで行われます。
 磐田は現在J1で9位。
 鹿島、C大阪戦で連敗していましたが、前節はナビスコ杯決勝直後の浦和を相手に3-0で勝利しています。


 ジェフとしては貴重なJ1チームとの対戦ということでどこまで戦えるのか楽しみでもあるわけですが、怪我人の問題などもあってメンバーを変えてくる可能性もあるのでしょうか。
 考えて見れば昨年からコンディショニングに苦しみ、主力選手の怪我が多いとの指摘も多かったジェフですが(どのチームでも怪我は出るものですけどね)、ベテラン選手が多いというのもその一因だったりするのかなぁとも思います。
 もちろん選手個々で怪我に強い選手やそうでない選手もいるわけで、一概に言えないとは思いますが、連戦が今後の試合にもどう影響するか気になるところですね。
 磐田は前田、駒野は代表でいませんけど、元ジェフの藤田や八千代高で米倉と同期の山崎がいるはずです。
 このあたりの対決も見所ですね。



 ところで、前節の鳥取戦のFWに関して、神戸監督はこんな話を。
 連戦なので、こんなところで取りあげてしまいますが(笑)

神戸清雄監督「特に前半はオーロイが出ると、どうしてもオーロイの場合は久保とは違って前線で追いまくれないので、そういう部分では少し我慢をさせて行くというふうには前半は考えていました。もちろん、大島もそうですね。大島も久保に比べたら守備面でどうしても追い回すことはできないのでね。全体がコンパクトにして方向付けをしてもらって、コンパクトになる戦いにならざるを得ないんじゃないかなと。久保が入ったらたぶん、違うんでしょうけど」(J'sGOAL

 やっぱりオーロイ、大島では久保ほどのチェイスはできないという評価は、あらかじめあったわけですね。
 オーロイなどは相手ボールホルダーと対面しても、するっと抜かれてしまっていましたが。
 相手の服部あたりはさすがで、そこを狙っていた印象もありましたが。
 コンパクトな布陣を保つというのは、神戸監督体制でのコンセプトの中でも大きな要素の1つであるはず。
 それを多少なりとも犠牲にしてしまったという意味でも、やはり前節の起用法はちょっと気になる部分もあったのではないかなぁと私は思います。
 それが鳥取戦では実利がなくとも、コンセプトというのは「絶対に変えない」という意思を選手などに意識付けすることで、今後の試合の発展・継続に繋がる部分もあると思いますし。
 逆に言えば、変えてしまってはチームにブレが生じてくる可能性が出てくると。


 それでも大島を選んだのは、ジェフ側の問題というよりは、FWがチェイスをしなくても鳥取がそのメリットを活かす攻撃がなかなかできないだろうということ。
 それと鳥取はサイドの守備に課題があるので、ヘディングで合わせるのがうまい大島を起用し勝ちにいったのかなとも思います。
 もちろん神戸監督は「大島か久保か考えていた」と言っていますから、久保温存などではないのでしょう。



 まぁ、1勝したことで気兼ねなく今後の試合に臨めるとも考えられるかもしれませんし、問題は今後どういった選択をしていくかなのかもしれませんが。
 ただ、一度勝ってしまっただけに、今後久保に戻して結果が出なければ、やっぱり…ということになるかもしれませんし、選択肢が狭まったとも言えるのかもしれません。
 選手の起用法はまだ表にはあまり出てきていない来季の構想も絡んでくるところがあるでしょうし判断の難しいところですが、個人的には天皇杯も含めて将来に繋がるサッカーというのを第一にしてほしいなぁと思うのですが。
 新チームは当然それを前提とした戦い方をしていくだろうと、思っていたのですけどね。