ザウバー、小林可夢偉とペレスの残留を正式発表
昨日、ザウバーが小林可夢井とセルジオ・ペレスの来季残留を、正式に発表いたしました。
また、メキシコ人ドライバーのエステバン・グティエレスもテスト&リザーブドライバーとして、契約を延長したようです。
グティエレスは今期GP2に参加中で、現在ランキング14位となっています。
ザウバーの公式リリースはザウバー公式サイトにて。
可夢偉とはオプション契約が残っていたということですので、1年契約を延長したということなんでしょうか。
上位チームへの移籍もささやかれていた可夢偉に関しては、もう少し時間をかけて粘るのかなぁとも思われましたが、上位チームの移籍が見えてこない現状を考えると、仕方がないのかもしれませんね。
引退説も噂されていたウェバーも結局1年契約延長で合意に達したという報道もありましたし(ここ数レースは悪くない出来でしたしね)、マッサも調子を上げてきており来季は残留の可能性が高まってきているようです。
どちらのドライバーもレッドブルのオーナーであるマテシッツ、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロに好まれている印象ですしね。
ただし、ウェバーは年齢的な問題もあるでしょうし、マッサも2013年以降の契約はわからないと話しているようで、もしかしたら2013年はトップチームのシートに動きがあるかもしれない。
可夢偉としては、それまでに今まで以上に成長していてほしいなぁと思います。
ザウバーチームとしては、当然両ドライバーの残留を強く期待しているところでしょう。
ペレスに関しては経営面の厳しいチームにとって、重要なメキシコマネーを供給してくれるだけでなく、ドライバーとしてのセンスも悪くないことがシーズン前半だけでも証明されました。
しかし、良いドライバーなのだけれど、レース運びやポイント獲得の面に関しては、まだまだ課題もあるのかもしれません。
そこで頑張っているのが可夢偉ですね。
チームは現在フォース・インディアにポイント総数で追い上げられていますが、なんとか6位を死守。
この順位をキープすることは、FIAからの分配金を多くもらえることにもつながるわけで、スポンサーの少ない可夢偉ではありますが、結果的に予算面でもチームを助けることに繋がるかもしれないわけです。
もちろん、チームを引っ張るという点においても、頑張っているわけですが。
出来ることならもう少し日本系のスポンサーが付いて、将来的な上位チーム移籍の手助けを期待したいところですけど、なかなかそちらの方は難しいようですね…。
歴代の日本人F1ドライバーの中でもトップの実力を持つドライバーがいつか上位チームに移籍できることを期待しつつ、まずは現チームでの活躍とザウバーチームの成長にも期待したいところです。
ひとまず、残留決定おめでとうございます。