鹿島FWカルロンが移籍したスイス2部のザマックス
ポルトガル1部リーグで活躍したFWということで期待されての鹿島加入だったカルロンですが、鹿島では活躍することなく半年間でスイス2部のザマックスにレンタル移籍しました。
しかし、こちらによると、開幕わずか2試合でコーチ陣が全員解任。
開幕戦に0-3で敗れた後にGKを解雇…と、心配な状況になっているようです。
で、その元凶と思われるのが、今年5月に就任したオーナーで、チェチェン共和国の実業家なのだそうです。
「チェチェンと言えばロシアプレミアリーグのテレク・グロズヌイですね」とか冗談半分で思っていたら、本当にテレク・グロズヌイの副会長ブラト・チャガエフがザマックスを買収したそうで。
テレク・グロズヌイと言えば、今年初めにはフリット監督を招聘し(アムカル・ペルミのラキモフ監督もこの時監督候補の1人にあがっていました)、引退宣言をしたロナウドを獲得するという報道もありました(もちろんロナウド獲得は不発)。
zakzakの記事などでも確認できるように、3月にはブラジル代表OBと親善試合を行い、ロマーリオ、ドゥンガ、ベベット等が参加したそうです。
その後、5月にもマラドーナ、フィーゴ、アジャラ、サモラーノなどを招いて、3万人規模の新スタジアムのこけら落としを実施したようです。
この3月の親善試合は、ロシアでも大きく取り上げられていました。
その時期は辛うじてロシアのサッカーニュースも追っていましたからね…(笑)
ちなみに、テレグの(副会長ではなく)会長はラムザン・カディロフ氏で、現在はチェチェンの第3大統領。
父親のアフマド・カディロフも政治家で、チェチェン独立後の初代大統領であり、2004年、第2次チェチェン紛争時に暗殺されているそうです。
このアフマド氏もテレグのオーナーで、アフマド氏の後をラムザン・カディロフ氏が継いだ形となっているようです。
2006年にはアフマド・アブドゥルハミドヴィッチ・カディロフ・RFCテレクに改名。
アフマド氏のフルネームが名づけられたクラブということになります。
しかし、テレクの方も結果出せず、フリット監督も6月に解任されているそうです。
テレクのオーナーとザマックスのオーナーは同一人物ではないはずですが、なんだか今年に入ってからやりたい放題な感じですね。
テレク自体は一昨年、昨年とロシアプレミアリーグ12位で、決して強豪クラブではないのですし、これまではそこまで派手なチーム運営をしてきたクラブではないと思うのですけど…。
なお、カルロンも解雇されたという報道もあるとか。
その後、ザマックスに残るという情報もあったりするようなので、このあたりも不確定ですが。
まぁ、このクラブに残っても、あまり良い方向には行かない気もしますけどね…。