ドイツGP優勝はハミルトン、可夢偉は9位

 ホッケンハイムで行われたドイツGP
 レースは三つ巴の争いとなりました。
 その3台とはマクラーレンのハミルトン、フェラーリアロンソ、そして、レッドブルベッテルではなくウェバー。
 ウェバーは徐々に後れをとってしまいましたが、それでも最後まで接戦で白熱した展開となりました。


 勝負はピット戦略がカギを握る展開となり、フェラーリはタイヤの暖まりが悪くアウトラップが遅イという弱点を露呈してしまった印象です。
 優勝はハミルトン、2位アロンソで、3位にウェバーという順でした。



 チャンピオンシップを独走中のベッテルはミスもあったと話していますが、予選でもポールを奪ったウェバーに先を越され、ハミルトンにも前を行かれて3位。
 決勝でもペースがなかなか上がりませんでした。
 最終的にマッサと4位争いをし、ミディアムタイヤをなるべく使いたくない両者は最終ラップで同時ピットイン。
 マッサに抑えられている状況だったベッテルですが、ピット作業の勝負で順位を交代し4位入賞。
 5位マッサとなりました。
 これまでの勢いに比べると、ここ数戦苦戦続きとなっているベッテル
 それでもチャンピオンシップ争いでは明らかに優位な状況は変わりませんが、レース展開は今後接戦となり面白くなっていく可能性もあるのかもしれませんね。



 6位には地元で頑張ったスーティル
 なんだかんだで、新人ディ・レスタよりも確実にポイントを稼いでいますね。
 フォース・インディアは調子を上げてきているようなので、ザウバーとしてはつらい状況に。
 7位ロズベルグ、8位シューマッハーで、9位に小林可夢偉、10位にペトロフ


 ザウバーは、金曜日からなかなかタイヤに熱が入らずに苦しんでいたようです。
 予選ではセルジオ・ペレスが15位。
 可夢偉にいたっては、なんと18位(ブエミが燃料違反で最後尾スタートとなり17番手スタート)でQ3落ちとなってしまいました。
 しかし、可夢偉はスタートで12位まで順位を上げると、その後も好タイムで走行。
 最後はペースを上げてきたペトロフに攻め立てられますが、順位を守って9位フィニッシュとなりました。


 土曜日までの調子を考えると、この結果は驚きでしかないですね。
 随所にレース運びのうまさや、冷静なタイヤの使い方を感じました。
 国際映像でも幾度となく写されており、あちらでも注目を浴びているんだろうなぁとは感じるのですが、欲を言えば予選での速さをもう少し期待したいところですね。
 様々な問題やレースを見据えたセッティングだったりもするのかもしれませんが、攻めてペレスには負けて欲しくないところで。
 渋滞もあったそうですけど、0.5秒差というのはちょっと残念でした。
 逆に言えばそれさえ改善されれば、”完璧”なんでしょうけどね。