巻、深セン退団へ… 楽山は日本人初ゴール
突然のニュースで驚きですね。
中国の複数メディアによると、巻が怪我の影響で深センを退団するとのことです。
中国でのニュースはこちらやこちらで。
日本語のニュースはこちらやこちらで。
中国語の1つ目のニュースでは、「本当に日本に帰るのか?」という記者の問いに、巻がうなずいたという内容も。
深センの公式サイトは更新されていませんし、正式発表は巻の携帯公式サイトを頼るしかないかもしれませんね。
あるいは、深センによる中国版twitterか…といったところでしょうか。
ただ、怪我が理由というのは少し意外な部分もあります。
巻は足首の治療のため、1か月ほど中国から離れていましたが、復帰戦となった前々節南昌衡源戦ではスタメンフル出場を果たし勝利に貢献。
前節北京国安戦でもスタメン出場と、試合には出場していました。
結果が出せていないという面もあったのでしょうか?
(…と言ったって、ここまでカップ戦含む10試合で4ゴールしかあげられていなチームで、FWに良いボールが入ることがまず難しい状況なのですけど。)
なお、こちらの記事では、スロベニア代表でのプレー経験もあるラコヴィッチも放出されると報じているようです。
記事によると、巻はここ数日練習にも参加していなかったとか。
また足の怪我を再発してしまったのでしょうか?
開幕前にも負傷があったようで、もしかしたら直りきらない嫌な怪我でも抱えてしまっているのかなぁとも思いますが。
ドイツW杯後も怪我に悩まされながらのプレーでしたけど、あの時はどこを痛めていたんでしたっけ…。
「古傷」と書かれているのが、気になるところでもあるのですが。
記事には「出場した4試合で巻はプロフェッショナリズムとファイティングスピリットを見せ、チームメイトから認められていたのは事実である」と書かれています。
こちらにも中国のファンからは「センスが良くて、しぶとく、ひたむき」と良い印象を持たれていたと報じられているように、これまでの報道も含めて意外と評価は高いようなんですよね(もちろんあちらの掲示板などを見ると厳しい意見もありますが、まぁそれはどこも一緒)。
しかし、一方で中国スーパーリーグでは外国人選手の依存度が高いと書かれており、怪我のある外国人選手を在籍させておくのは難しいと判断したとのことです。
確かに怪我がない試合にはしっかりと出場してきたわけですが、外国人選手で10試合中4試合にしか出場できていないというのは、ゴール以上に残念な結果なのかもしれませんね…。
深センは先週末の青島中能戦で1-1の引き分け。
その貴重な1ゴールを挙げたのが楽山でした。
味方選手が左サイドからボールを持ち込んでいる状況で中盤から前進し、狭いところでボールを受けてのゴールだったようです。
こでは中国スーパーリーグでの日本人初ゴールとなったとのこと。
おめでとうございます。
ダイジェスト動画はこちらで。
ちなみに楽山は、最近中盤をメインとしてプレーしている感じです。
ジェフ時代の練習試合でトップ下の楽山が活躍していたのを見たことから、楽山は中盤の選手だとずっと思ってました…(笑)
深センに関しては楽山に頑張ってもらうとして、巻の今後が心配ですね。
所属先を探すことも大切ではありますが、Jリーグなどはまだ移籍ウィンドウが開いていませんし、まずは怪我を完治させることが何よりも重要なのではないでしょうか。
ここ数年間ジェフも含めてなかなか良いチームに巡り合えなかった印象もありますし、このまま選手としての巻が終わらないことを祈りたいと思います…。
なお、トルシエ監督は巻の退団に関して、「残念である」と話しています。
「来週には移籍マーケットが開く。巻の怪我は2〜3ヶ月で良くなる可能性があるが、我々はその間巻が試合に出れないことを理解しなければならなず、彼を旅立たせた(放出した)。巻はプロフェッショナルなプレーヤーで残念だが、負傷もあって仕方のない状況だった」ということのようです。
これが本当ならば、巻の怪我は意外と大きいのかもしれませんね。