イビチャ氏、アマル監督は「監督の中で間違いなく最も教育された人物」

 少し古い話になりますが、先月の中旬に長束恭行さんtwitterクロアチア紙に掲載されたイビチャ・オシム氏のインタビューを翻訳されていました。
 そちらをご紹介するため、togetterにまとめてみましたので、まだ見ていない方などはご覧ください。
 本当はtogetterでなくてもいいとは思うのですが、やっぱり一番見やすいかなと思いまして、使わせてもらいました。
 未だに日本向けのインタビューも多いオシム監督ですが、地元紙に向けた取材の方がどこか素直に話されている印象があります。
 使い分けているところがあるのではないかな…と思うところがありますし、貴重な内容ではないでしょうか。



 インタビュー内容は、オシム監督の近況や日本について。
 オシム氏が倒れられた時に、日本の医師たちの対応について感謝しているそうで、「人生の最後まで(日本に)感謝し続けるつもりだ」と話しているそうです。
 また、日本代表のアジアカップ優勝に対して喜ぶとともに、「私にも功績があると言ったら、自惚れだろう」と前置きをしながら「何かは残った」とも考えているようで、日本代表でオシム監督が指揮を執ったことに関して「無駄じゃなかったんだ…」と話している部分は、非常に印象的です。
 南アフリカW杯に向け志半ばで倒れられたことに関しては当然本人の中で悔いもあることでしょうし、それ故に引っ掛かる部分も部分もどこかにあるはずで、このコメントはオシム監督の心情を考えるとすごく重い内容ですね。
 そうは言っても、当然自分で最後まで指揮をとっていないことには変わりなく、まだやり残した思いというのは強いのかもしれませんが…。


 また、冒頭ではアマル監督を高く評価するコメントも出しています。
 主要な3ヶ国語を話し、サッカーに関するすべてのこと追っており、「監督の中で間違いなく最も教育された人物」であるとのこと。
 そういえば、市原充喜のことをオシム監督は「ミツコ」としか呼べなかったそうですが、アマル監督はしっかり「ミツキ」と発音で来ていたなんて話もありますね。
 アマル監督は自分自身の考えを持っており、「誰が父かなんて問題はアマルにはない」と話しているようです。
 自分のものまねではない、ということを言いたいのでしょうね。
 しかし、あのイビチャさんが息子を褒めるなんて…(笑)
 昨年、経営問題もあり低迷していたFKジェリェズニチャルに復帰し、いきなりのリーグ優勝を飾ったアマル監督。
(チームのリーグ優勝は自身が監督を務めていた01-02以来。優勝に関しても02-03のカップ戦以来でこの時の監督もアマル監督。昨年はカップ戦でも準優勝でした。)
 今期も16試合経過したところで、首位FKボラツに勝点5差の2位
 カップ戦でも準決勝まで進出しているようで2年目も十分な結果を残しており、イビチャ氏が評価しても問題のない状況が出来ていると判断したのかもしれませんね。



 インタビューでは現場復帰の話もされています。
 しかし、これに関しては、しっかりと体調を整えてから考えてほしいところですね。
 もちろんご本人もそのあたりは十分わかっているでしょうけど、もしも脳梗塞が再発したら…と考えるとゾッとしますし、再発の可能性を考えなければいけない病気でもあります。
 私もいつかは現場に復帰したオシム監督を見たい…とは思いますけれども、体調のことを考えれば安易に復帰してほしいとは言いたくありません。
 日本のファンにとっても大切な方だからこそ、まずはお体を大事してほしいと思います。