フェラーリ、前方排気のコピーは難しい
少し前の話題ではありますが、フェラーリのテクニカルディレクターであるアルド・コスタが、ルノーが採用した前方排気システムのコピーは難しいと話しています。
「冷却と電気ボックス」などに関して考え直さなければいけないそうで、採用するためにはマシンの大きな変化が必要となるようです。
マクラーレンは早期にルノーに近い前方排気システムを採用してきましたが、あれはルノーのコピーではなく早い段階で考えられていたんでしょうね。
ヴァージンのテクニカルディレクターニック・ワースも前方排気を検討したと話していますし、アイディアとしてはそこまで奇抜な物ではなかったということなのでしょうか。
しかし、フェラーリはどうなのかな…と。
なお、レッドブルはまた他とは違ったディフューザーを取り入れているようですが。
こうなってくると、気になるのはフェラーリと同じパワートレインを使用し、リア周りの処理もフェラーリに似通っているザウバー。
前方排気システムが大きなメリットのあるものだと判明したとしても、ザウバーもフェラーリと同様にコピーをするのは難しくなるのかもしれませんね。
またフェラーリのKERSはサイズが大きく、ザウバーもリアの絞り込みで苦労しているという見方もあるようです。
フェラーリはシーズン中の大幅アップデートも考えているようで、その時にリア周りの変化もあるかもしれませんが、ザウバーがその恩恵を受けられるかどうかは微妙なところでしょうね。
このあたりが、プライベートチームの開発の難しさなのかもしれません…。