予選・決勝一日開催となった日本GP
土曜日に開催予定だったF1日本GP予選。
午前中から徐々に雨が強まっていき、マシンが走れない状況となったため、日曜の午前中に延期ということになりました。
2004年の鈴鹿でも台風が接近し同じ措置が取られましたので、ついあのころを思い出してしまいました。
日曜日は快晴で、ほぼドライコンディション。
ポールポジションはやはりベッテル。
2位以下はウェバー、ハミルトン、クビサ、アロンソ、バトン…と続く展開。
しかし、ハミルトンはギアボックス交換で5番グリッド降格となりました。
決勝ではいきなりペトロフ、リウッツィ、マッサ、ヒュルケンベルグが接触しリタイア。
レース前のフォーメーションラップでディ・クラッシがクラッシュするなど、荒れた展開となりました。
しかも、その直後に2位に順位を上げていたクビサのタイヤが外れて、こちらもリタイア。
個人的にクビサには上位をかき回す役回りを期待していたので、少し残念なアクシデントとなってしまいました。
けれども、長めのセーフティーカー出動の後、レースは安定。
ベッテル、ウェバー、アロンソ、バトン、ハミルトンと、チャンピオンシップを争う5人が上位を走る展開となります。
途中プライムタイヤでスタートしたバトンがピットストップを遅らせ、ハミルトンに先を行かれるシーンもありましたが、直後にハミルトンがギアトラブルを起こし、失速。
結局この順位のまま、レース終了となりました。
しかし、この決勝で一番ファンを沸かせたのは、小林可夢偉だったのではないでしょうか。
予選Q2ではQ3進出か?と思わせるラップの最後のシケインで突っ込みすぎ14位に落ちてしまい、ライバルとなるハイドフェルドにも3つ先を行かれてしまいましたが、決勝では素晴らしい走りを見せてくれました。
スタートの混乱から11番手まで順位を上げると、そこからアルグエルスアリを抜き、スーティルを抜き。
一度ピットで順を下げると、再度アルグエルスアリをパスし、最後はバリチェロとハイドフェルド(こちらは可夢偉の方がペースが速かったので活かせたのかもしれませんが)を抜いて、7位入賞を達成。
ザウバーにとっては8位ハイドフェルドとダブル入賞となり、素晴らしい週末になりました。
多少強引な抜き方もあったかもしれませんが、それでも凄く気持ちのこもったパフォーマンスを見せてくれました。
佐藤琢磨もそうでしたが気持ちの感じるレースをしてくれるというのは見ている方としてもとても盛り上がりますし、2人とも地元で良い結果を出してくれるというのが素晴らしいですね。
この勢いを今シーズンの残りレースにもつなげてほしいと思います。