韓国GP、深刻な状況に

 今年、初開催が予定されていた韓国GPですが、工期が大幅に遅れており開催が危ぶまれています。
 これまでにも様々な情報が報じられ、日本ではF1ファンよりもその他の人達に注目を浴びていた印象があったのですが、14日に予定されていたFIAによる最終調査が21日、28日と延び延びとなり、ついには開催2週間前まで行わないという報道が出ており、いよいよ本格的に危ないな…といった印象を受けます。


 韓国GP決定直後から非常に便が悪く関係者の不満を買っていたのですが、2週間前に決定が下されるとなると、マシンの運搬などは本当にギリギリの日程となるはずです。
 それでも、工事の遅れにより最終審査をそこまで遅らさざるを得なかったということでしょうか。



 これまでこの話題に触れなかったのは、昨年初開催となったアブダビGPなども直前まで工事を行っており、工期の遅れは毎度のことなのであまり注目していなかったのですが(南アフリカW杯もそんな話がありましたしね)、さすがに今回は危ないのかもしれませんね。
 F1界のボスであるバーニー・エクレストンは数年前から何度も韓国GPを開催地候補に挙げており、ようやく今年開催決定となった経緯があります。
 それだけマーケティング面で期待しているのでしょうし、工事さえ間に合えば強引にでも開催したいのではないかと思うのですが。


 こうなってくると、逆に心配なのは韓国GPの主催者側ですね。
 開催のための上納金は20億円以上とも言われており、元を取るためにはしっかりと開催してチケット収入を得なければいけないはずで。
 もちろん、これでF1村の信頼を損ねれば、来季以降の開催も問題になるかもしれません。


 昨年のアブダビも含め、今回の件も世界的な不景気による影響が大きいのではないかと言われています。
 マーケット拡大を図るF1としては成功してほしい開催地の1つなのでしょうし、今期のチャンピオンシップを占う上でも1戦減るかどうかというのは重要な要素です。
 個人的には決まったからには、しっかりとレースを見たいのですが、果たして…。