日本代表新監督にザッケローニ氏

 いろいろ騒がしい報道もあった日本代表の次期監督交渉ですが、ザッケローニ氏の就任が発表されましたね。


 twitterでも少し言いましたが、個人的には次期代表監督に関しては、決まるまで静観といったスタンスでした。
 監督選びに関しては方向性が重要だと思っています。
 日本代表の場合、大きなくくりで「日本人に合うサッカー」が出来るかどうかが最低条件ではないかと。


 しかし、そこを当然の最低限のラインだと考えるのであれば(けれど、ジェフを見ていると、心配になってしまうこともあるんですよね…)、あとは出たとこ勝負かな…と(笑)
 誰がうまくフィットするかは、いくら経歴を見てもやってみなければわからない部分もあります。
 オシム監督だって日本代表では、順風満帆とはいかなかったわけですしね。


 日本サッカー協会としては、より細部の「どういったサッカーをするのか」「人柄はどうなのか」「ナショナルチームのコーチとして手腕が発揮できるのか」などを調査してしかるべきだと思うのですが、ファンからすればわからない部分もあるはずです。
 イメージでこういったタイプの人なのだろうな…というのはわかっても、少なくとも私はそこまで真剣に1人の監督を見ることはあまりありませんし…(もちろん見ている人もいるのでしょうが)。
 最近だとアムカルのような日本人選手が所属するチームの監督や、W杯に出場した国々の監督、世界でもトップクラスのクラブの監督なら、ある程度の特徴などがわかる場合もあるかもしれませんけど。
 あるいはJリーグの監督などを経験した方ならじっくりと見たことのある監督もいるでしょうが(もちろんそれを望んでいるはずもなく)、今回は前提として外国人指導者という話になっていましたしね。

 

 そういった意味で候補者の中で誰が監督になってもいいかな…なんて思ってました(笑)
 単純にマスコミに報じ方が嫌気がさして、決まるまで待とうという気持ちになったという部分もあるのですけど。
 方向性という意味では、だいたいの候補者を聞くとスペイン、アルゼンチン路線で行く感じなのだろうとは思っていましたし、原さんなら大きな間違いはしないだろうと思っていましたしね。


 それよりも周りの準備の方が重要ではないかと。
 いかに監督に良い状況で戦わせるのか。
 過密日程問題、AFCとの駆け引き、クラブとの関係向上、マスコミへの対応、集客も含めたファンとの関係、スポンサーとの絡み…。
 W杯での日本代表は立派な結果を残してくれたと思っていますが、それでも課題はたくさんあるわけですからね。



 …なんて思っていたのですが、セリエA一筋でイタリア人監督であるザッケローニ氏が代表監督に就任することに。
 さすがにちょっとびっくりでした。


 とはいえ、極端なイタリア流サッカーでもないようですし、個人的にはスペイン志向のサッカーは正直「お腹いっぱい」に思っている部分もあって、実際そちらばかりに傾く弊害もあるんじゃないかと思うので、そういった意味ではむしろいい流れなのかもしれません。
 ザケッローニ氏自身は初の海外での指揮となり、代表監督も始めて…という点に関しては不安もある一方で、高いモチベーションも期待できるのではないかと思います。
 意外と監督のモチベーションというのは、チームにとってもとても重要なことなのではないでしょうか。
 実績に関しては十分ある監督ですし、個人的には今から非常に楽しみです。
 ぜひとも頑張ってほしいと思います。



 監督就任発表での原技術委員長の囲み取材でのコメントはこちら
 ザッケローニ監督の会見はこちらで。