混乱のオーストラリアGP
開幕戦バーレーンでは、給油なしで退屈なレースになってしまったF1。
ルール変更などの案も出ましたが、まずは様子見という結論に達しました。
そして、迎えたオーストラリアGP。
予選を制したのはレッドブルでした。
レッドブルはチーム初となる1-2。
開幕戦もトラブルで結果は出ませんでしたが、スピードは本物のようです。
続いて、アロンソ、バトン、マッサ、ロズベルグ、M・シューマッハーと、“トップ4”が順当に続きました。
決勝はウェットレースで、波乱のスタートとなりました。
アロンソやM・シューマッハーが序盤で接触し後方へ。
小林可夢偉もリタイアとなりました。
このトラブルの結果、レースは面白い展開に。
加えて、雨が止み始め、ウェットコンディションからドライコンディションに変わっていきます。
このタイミングで真っ先にタイヤを交代したのがバトン。
これが成功して一気に2位に浮上します。
首位はベッテルだったのですが、ブレーキトラブルでまさかのリタイア。
2戦連続でマシンの信頼性に苦しむ結果になってしまいました。
ウェットタイヤだったため、2種類のドライタイヤ使用の義務はなくなり、最後は耐久レースに。
優勝したバトン、クビサ、マッサ、アロンソと上位4ドライバーはタイヤ交換をドライに変更した一度しか行わず、粘りのレースでした。
特に2位クビサはフェラーリ2台を従えてのドライビングで、この日のMVPだったと思います。
逆にタイヤをもう1度変更した6位ハミルトンなどは、結果的に悔しいレースになってしまいました。
ウェットの状況ではチームメイトのバトンをパスするなど、良い走りをしていただけに…。
逆にバトンはこういった混乱したレースで落ち着いた走行をするのが得意なパターンですね。
今回も派手さはなかったですけど、安定した勝利でした。
結果的に荒れた展開になったことで面白さを感じるレースになりました。
ただ、人工的に雨を降らせるわけにもいかないでしょうから、本質的な解決には至っていないはずです。
次のレースでどういった展開になるか。
給油なしでの面白いレースが生まれるのかどうかは、今後に持ち越しということになりました。