相手を崩すヒントがほしい

 前節鳥栖戦ではカウンターの形から2得点を挙げ、無失点で勝利したジェフ。
 しかし、前半の戦い方には問題点も感じられ、課題も残る今季初勝利だったのではないでしょうか。


 開幕戦となった熊本戦でもそうでしたが、特に相手がボックスを作って守っている時のこじ開け方。
 その時にジェフがどのようにパスを回し、そのためにどのよう先週達が動きまわり、最終的にどういった形でラストパス(クロス)をあげ、シュートを放つ展開を描くのか。
 そのあたりが少し、はっきりしなかったのかなと思います。


 後半、相手が疲れてきた後のカウンター時の攻撃には可能性を感じる部分もありましたし、今はその形で勝点を重ねながら遅攻で相手を崩す術を身につけていきたいところではないでしょうか。
 カウンターだけではどうしても相手が90分間守りに力を入れてきたときにどう崩すのか、コンディション等々の問題で運動量ではっきりと相手に競り勝てない試合になった時にどうするのか…という部分で不安があるはずですからね。




 さて、第3節の対戦相手は徳島。
 昨年の最終成績はJ2・9位で、オフでは広島の平繁、大宮の島田、C大阪の平島、濱田などを獲得。
 バランスの良い補強を実施した印象があり、今期のJ2上位候補にも上げられており、ここまで草津、北九州に連勝しています。


 昨年レギュラーだったFW羽地も今オフの補強でベンチに。
 羽地は04年にはジェフに所属。
 巻のライバルとしてオフの練習では安定したプレーを見せていていた印象だったのですが、その後ブレイクしたのは巻の方でした。
 ジェフとしては巻の競争意識を高めるための補強だったのかもしれませんね。
 結局、羽地はシーズン途中に柏にレンタル移籍。
 明後日の試合は思うところがあるのかもしれませんし、対戦相手ではありますが頑張ってほしいと思います。



 確実にJ1昇格を目指すためには、時には勢いも必要だと思いますし、個々はアウェイではありますがしっかりと連勝して波に乗りたいところではないでしょうか。
 それと共に、少しでも初めに行った課題を解決するヒントが見つかればと思います。
 そういう意味で、いい試合を期待したいところですね。