ブラジルGP、チャンピオンシップの行方は…
ブラジルGP。
残り2レースとなって、チャンピオンシップを争いう上で、非常に重要な試合となりました。
決勝から2日たっていますけど、一応結果は隠した方がいいのかな?
予選は雨で大混乱。
ベッテルはうまくいいタイミングで走れなかったのか、Q1でまさかの敗退。
バトンもQ2で敗退。
路面コンディションが変わって多くのドライバーがラストでインターミディエイトに履き替え、いいタイムを出していた状況だったので、「作戦ミスだった」と言ってますけど、チームメイトのバリチェロは々ハード側でQ2を突破してますからね…。
言い訳にはならないでしょう。
以前からはハードウェットのレースではあまりいい印象のないバトンなので、苦手な状況だったのでしょうか。
ポールはバリチェロ、2位はウェバーでしたから、なおさらこの2人の早期脱落は残念でした。
優勝しなければチャンピオンシップ獲得はあり得ないベッテルからすれば、決勝も波乱含みの展開が望ましかったのかもしれませんが、なんと週末通して初めてのドライコンディションでした。
優勝は今季2度目のウェバー。
ベッテルは4位。
ベッテルからすれば、ドライならドライで、予選もまともに走りたかったところではないかと。
もう1人のチャンピオンシップ候補バリチェロは1回目のピットストップまでは良かったのですが、その後一気にペースが失速。
タイヤをうまく活かしきれなかったんでしょうか…?
不可解なほどのペースダウンで、終盤にはハミルトンも軽く接触してタイヤ交換を余儀なくされ、最終的には8位まで後退。
そして、バトンは5位フィニッシュでシリーズチャンピオンとなりました。
しかし、どうしても、少し物足りないな…と感じてしまいますね(笑)
シーズン開始から7戦で6勝。
この頃は素晴らしい走りができていて、このままのパフォーマンスを続けられれば、誰しもが納得したのではないでしょうか。
しかし、シーズン中盤から失速。
BARホンダのころもマシンがよければ安定した走りができるけど、そうでないと失速してしまう印象があった(父親曰く「マシンを引き上げる能力が足りない」からなのかもしれない)ドライバーでしたが、それが今期も出てしまったのかなと。
ブラウンは中盤、資金不足で開発が滞っていましたからね。
マシンのせいだけなら仕方ないとは思うのですが、その中でもバリチェロは結果を出していました。
序盤の7戦後、バトンの表彰台は2位のイタリアだけ。
バルチェロはそのイタリアでも優勝し、ヨーロッパGPでも優勝、ドイツで3位。
予選でもバトンを上回っています。
もちろんバリチェロが頑張ったという見方もあるかもしれませんが、やっぱりチャンピオンとしてはちょっと物足りないかなと。
ブラウンGPと来季の交渉で金額的に揉めているという話しですが、それもちょっと納得してしまいます。
たぶんバトンとしてはチャンピオンドライバーとしての金銭を要求するのでしょうが、チームとしてはロズベルグも加入するという話ですし…。
バトンの真価を問われるのは、来季以降なのかもしれませんね。
とはいえ、一度チャンピオンシップで優勝したドライバーはモチベーションが下がる場合もありますから、果たしてどうか。
今期中盤以降の物足りなさを払拭するだけの走りを期待したいのですが。
個人的にはバトンの総合優勝というよりロス・ブラウンも含めたチームの勝利ではないかと思います。
もともとはホンダチームであったわけだし、そう考えると非常に複雑な思いもありますが、ともかく今はおめでとうございます。