トレーニング費用、高卒は半額で大卒は無料?


移籍の新ルールでは契約が切れる選手に関し、移籍金は撤廃される。しかし「トレーニング育成費」は派生する。その取り扱いについて、Jリーグ側は、大卒、高卒を問わず、新入団から3年目まで1年につき800万円(金額は推定)を主張し、JPFA側は大卒選手に関しては無料、高卒選手については減額を要求。複数のJクラブ関係者は「ルールが完全に決まらない中、新ルールで動くことには無理があるので、交渉解禁日を1か月遅らせる方向で話し合っている」と説明した。(報知) 
 ここまで「世界基準」を謳っておいて、高卒や大卒は「トレーニング費用」の額を変えろって、それってむしろ「ローカルルール」じゃないの?(笑)


 「トレーニング費用」が「若手を育てたのに安いお金で出ていかれてしまった」ということに対する補償だと考えれば、高卒の選手であっても半額する必要性はないように思うのですが。
 高卒の選手でもクラブに入って育つ選手はたくさんいますし、「選手を育てた」という事実は変わらないでしょう。
 大卒の選手に関してはそのあたり微妙になってきますが、「トレーニング費用」が発生するのが23歳以下の選手であることを考えると、そもそも対象選手は限られてきますし。



 選手の移籍機会を増やしたいのはわかりますけど、一方でクラブの利益も守る意識がない限り、選手もクラブも共倒れしてしまいます。
 今回の話しなどを聞いても、選手会側は移籍市場の活性化ばかりを狙っており、しっかりと状況を把握できているのか心配になってしまいます。
 報道の通り25人枠が設定されB契約やC契約がなくなるのであれば、ますます若手選手を育てる意欲を失うクラブも出るかもしれないわけですから、「トレーニング費用」でしっかりと育成費用を補償できる対策をとるのは重要なことだと私は思うのですが。
(もっともその「25人枠」に私は反対なんですけど…。)