モンテツェモロ、3台体制を希望
一時は復帰確実とも言われていたミハエル・シューマッハーですが、残念ながら首の怪我により断念。
それを受けてマスコミは大騒ぎとなっており、スペイン紙はイタリア人のルカ・バドエルよりスペイン人のマルク・ジェネを乗せるべきだとか、イタリア紙は若手をもっと育てるべきだとかいろんなところを突っ込んでいます。
それを受けてかフェラーリの親会社のフィアット会長であるモンテツェモロが、来季からのマシン3台体制を要求。
3台目にシューマッハーを乗せると話しております。
確かにフェラーリは以前からマシン3台体制案に関して、賛成の姿勢をとっていました。
しかし、そこまでシューマッハーを乗せたいのであれば、2台体制でも乗せればいいのでは…?
チーム数が減少する中での3台体制案なのですが、来季はチームが増えることになっています。
(実際に参戦できるかどうかは、危ういところがあるのではという指摘もありますが…。)
それに3台体制には弊害が様々なものが予想されます。
もし1チームがダントツの状態になれば同チームが1-2-3フィニッシュとなりポディウムを独占することも出てくるでしょうし、中位から下位チームにかけてはポイントすら取れなくなるといった状況も出てくるでしょう。
実力のないチームの露出度はますます下がる可能性が高まるわけですが、F1のチームやスポンサーはこの露出度というものを重要視しています。
下位チームにとってはかなり厳しい変更となるのは間違いないでしょう
義務にするか任意にするかでも異なりますが3台走らせるのなら当然コストも増えることになり、先のFIAとFOTAとの合意内容とは逆方向に進むことになります。
こういうことを簡単に言っているから、私はFOTAも信用できないと思ってしまうのです。
モンテツェモロとしては、シューマッハー復帰断念の話しから周りの視線をそらそうとしているのでしょうけど…。
そういえば、同時期に「イタリアGPでアロンソとサンタンデール銀行の移籍が発表されるのではないか」という噂が飛び交っていますが、こちらもやはりポジティブなニュースを流して悪いニュースをかき消したいという目論見が感じられます。
何せこのニュースはすでに何度も報じられているもの。
今さらこのタイミングで騒がれるような、目新しいニュースではないはずですから。