犬飼会長「そう言っても来ないと思う」


日本サッカー協会犬飼基昭会長は16日、再検討しているJリーグの秋春シーズン制導入に関し、日程について2〜3のパターンを検討しているとした上で、「(寒冷地での冬場の試合開催が)そんなに大変なら、2月はウインターブレーク(冬休み)にすればいい」と話した。同会長はこの私案について、すでに検討作業チームには伝えている。(スポナビ
 日本で秋春開催を本気で考えるのであれば、ウインターブレイク案は一番初めに出てきてもおかしくないはずなのに、今さら豪語されても…。
 なんだか毎回話しが犬飼会長だけ、10周分くらい遅れているような気がするのですが…(笑)

また、犬飼会長は、秋春制導入へ向けた日程や寒冷地のスタジアムにおける暖房対策などの案を、今年中にまとめるとの見通しを語った。
 ぜひとも、解決案だけでなく、メリットどデメリットもしっかりと分析して欲しいですねぇ。
 今のところ残念ながらそこんとこがはっきりしていないわけで、「暖房対策が出来そうだからやろう!」といわれても誰もついていけないような状況です。


 複数の有力サッカーライターさんたちが言っているように、最大のメリットと考える部分は強化なのか。
 しかし、本当に強化になるのか。
 冬に開催することによってコストが増え客足も遠のけば、経営面で厳しくなるクラブも必ず出てくるはずでしょう。
 経営面で厳しくなれば、当然強化にも多大なる影響を与えることになります。
 そのあたりを会長がどう考えているのか…ということですね。
 何も考えていない可能性もあるのかもしれませんけど(笑)




 しかし、そんなことより…。


Jリーグは今夏、「夏休みはJリーグへ行こう」と題した集客キャンペーンを展開するが、犬飼会長は「そう言っても来ないと思う」と効果に否定的な見方を示した。
 Jリーグや各クラブのフロントやスタッフが賢明にがんばっているであろうに、サッカー界のトップが何の考えもなしに「そう言っても来ないと思う」と一言で片付けてしまう…。
 それこそが秋春開催の検討以上に、今の日本サッカー界において非常に大きな問題点ではないかと思うのですが。