ミラー監督「走るだけではなくゲームインテリジェントが必要」


前半途中から運動量が落ちてしまいましたが。
「今日は運動量ということではなく、うちのパスミスが多過ぎました。中盤で横パスをカットされ、そこからまたつかれてしまうということがありました。」
(中略)
「やはりピッチの中央をしっかり使うということは重要ですし、組み立てに関して中盤の二人の選手がプレーに関わることが少なかったと思います。」(ジェフ公式サイト
 運動量ではなく、パスミスが多かったことの方が問題…ということは、個人的な技術の問題が大きいということなのでしょうか。
 確かに個人的な技術によるミスも課題の1つではあるでしょう。


 しかし、しっかりとそのボランチ二人に、サポートが出来ていたのかどうか。
 周りの選手が動き回って、確実なパスコースを作れていたのか…という点は大いに疑問ですね。
 

 大宮戦でのジェフの選手達は試合序盤こそ良く動けていましたが、その後は足が止まり選手間の距離が一気に広がってしまいました。
 リバプールの選手ならそれでも個人のキープ力でボールを組み立てるのかもしれませんが(いや、それにしたってあの状況では難しいと思うけど)、ジェフにはそういった選手はいないわけですから。
 そちらの方が問題なのではないでしょうか。



「そしてやはり、もっと突破する動きが必要でしたが、新居が前半フリーキックから裏へ抜け出した1回くらいしかなかったと思います。うちのサイドの選手が裏へ抜け出す動きは少なかったと思います。選手は100パーセント出してくれましたが、そのなかで走るだけではなくゲームインテリジェントが必要でした。」
 ゲームインテリジェンス…。
 ミラー監督が敗戦した試合の記者会見で、良く口にする言葉ですね。


 パスをつなげないのもインテリジェンスの問題。
 突破する動きが出来なかったのもインテリジェンスの問題。


 こちらも確かにその問題は少なくないでしょう。
 ゲームインテリジェンス…ようするに、賢く動けるかどうか、判断力の問題。
 ようするに個人能力の問題。



 しかし、毎試合それだけが敗戦の原因なのかどうか。
 コンディションやモチベーションの問題、個人能力の問題、そして戦術の問題…。
 私は今回の一番の敗因はコンディションの問題だと思っているし、残念ながら戦術面でも相手より氏溜まっていたように思います。
 ゲームインテリジェンスを含む個人能力の問題もあるでしょうけど、それだけではなかったように思います。



 それでも、ゲームインテリジェンスの問題が一番の課題であると監督が言うのであれば、それも1つの答えなのかもしれません。
 ゲームインテリジェンスさえ向上すれば、チームは勝てるようになっていく…と。


 それならばゲームインテリジェンスを身に付けられるような練習をしていただくしかないでしょう。
 選手も共に頑張って、やっていって欲しいと思います。


 個人的には…。


「ケガ人がいたから勝てなかったといういいわけはありませんし、今日試合に出たメンバーで勝てると思ってプレーをしました。名古屋グランパス戦もまったく同じメンバーでしたが、前回は非常にいいパフォーマンスを出してくれましたが、今日のパフォーマンスレベルは非常に乏しかったと思います。」
 ミラー監督の最後に言ったこの部分は、素直に納得できる部分だと思います。
 ようするに言い訳など一切出来なかった敗戦だったということ。


 チーム全体がそれを胸に秘めて、次の試合で挽回して欲しいと思います。