来年から5チームが新規参戦?


5月29日、プロドライブとローラ、ライトスピードの3チームが、2010年F1世界選手権にエントリーしたことを認めた。2010年に向けては13チームの参戦枠が用意されており、既存10チームに加えて3チームの新規参戦が認められることになる。すでにUSF1カンポスレーシングの2チームがエントリーを表明していた。(F1キンダーカーデン
 参戦するする詐欺の場合もあったりしますから、実際に5チーム増えるかどうかは経過を見ていかないとわからないと思います。
 ただ、エントリーしたということは参戦拒否をすれば、ペナルティが出る可能性もあるのでしょうけど。
 FIAFOTAは参戦数の拡大を目標に掲げているわけですから、それがどこまで効果的に働くかどうかが見物ですね。
(ただ、例えばプロドライブのデビット・リチャーズなどは少ない資金でどれだけ結果を残せるかが参戦に向けて重要だなんて話していますけど、参戦数が増えれば当然結果を残すことも難しくなってくるんですけどね…。)



 参戦数が増えればドライバーにとっては可能性が広がるということになりますから、嬉しいニュースになるのではないでしょうか。
 例えば中嶋一貴の弟である中嶋大祐は父中嶋悟によると「兄より速い」んだとか。
 現在はイギリスF3に名門ライコネン・ロバートソン・レーシングから参戦しているし、将来を期待されている若手日本人ドライバーの1人だと思います。


 しかし、F1を目差すとなると非常に残念なことが1つ起こっています。
 それがホンダの撤退。
 一貴はトヨタのサポートを受けてエンジン供給先のウィリアムズに加入することが出来ましたけど、大祐はホンダのドライバー。
 ホンダはF1撤退時に若手ドライバーの育成は続けていくと明言していますが、その頂点になるべきF1の受け皿は今はないわけです。
 ホンダは第2期撤退後も無限ホンダエンジンをF1に供給し、中野信治などが無限エンジンでF1に参戦したこともあったわけですけど、今はそういった道も残されていないということになります。
 当然、大祐以外のホンダ系若手ドライバーにも同様のことがいえるわけです。


 もちろんF1だけがドライバーの道ではないとはいえ、トップカテゴリーの1つへの可能性が小さくなったという意味では非常に残念であることに変わりありません。
 しかも、世界的な不況もあって、日本のスポンサーも元気がない状況です。


 そんな中で、今回のチーム数増加は多少は可能性が高まるかなぁと思わなくもない…のかなぁと思います。
 ただし、日本人ドライバーに限らず…ということこになりますから、かなり微妙ではありますけどね。



 経験の浅い新チームとなるわけですからですから、いきなり若手ドライバーにチャンスがめぐってくるのは難しいかもしれません。
 佐藤琢磨あたりはこれがF1へのラストチャンスと見ているかもしれませんけどね。
 F1の経験があってフリーで走れるドライバーというのも、そうそういないでしょうし。


 若手ドライバーからすれば大きなバックアップがない限り今すぐにチャンスが出てくるとは思えませんけども、F1の参戦数が多いということは決して悪いことではないと思います。
 まずは下位カテゴリーで頑張ってほしいですね。




 追記:
 そういえば、現状の規定だと最終的には13チームに絞られるんでした。
 すっかり忘れてました。
 ごめんなさい。