プレスをかける上で心配な気温の上昇

 「因縁の対決」なんて煽りをいちいち入れなくとも、重要な試合ですね。
 ここまでリーグ戦で勝ち星がないのは、ジェフ、磐田、横浜FM、柏の4チーム。
 その中で柏はナビスコ杯初戦のFC東京戦に3-1で勝利していますから、今期勝利がないのは残り4チームだけということになります。
 まぁ、そんな回りくどい言い方をしなくても、18位と17位の最下位争いと言えば、話しは早いんですけどね(笑)



 磐田は開幕戦でJ1昇格間もない山形に2-6、第2節G大阪戦に1-4と敗れたことで、開幕直後を大きな話題となってしまいました。
 しかし、第3節の浦和戦に先制すると、自信を回復したのか、守備が良くなっていきましたね。
 それまでは少し緩かった中盤の守備もしっかり行けるようになり、DFラインもコントロール出来るように。
 浦和戦の結果は1-1でしたが、内容が向上するきっかけとなった試合ではないかと思います。


 そして、前節のFC東京戦では、駒野を右サイドに戻してサイドを広く使う攻撃が出来るようになってきます。
 駒野、太田、村井とサイドアタッカーは豊富なチーム。
 それを有効に利用するため、サイドで数的優位を作り、サイドの深い位置をえぐるサッカーをやってきました。



 しかし、サイドからクロスは上がるのですが、中に大柄な選手がいないのがポイントではないかと…。
 このチームのエースとなってきたジウシーニョは小柄な選手ですし、前田もどちらかと言えば足元に定評のある選手な上に現在は不調。
(でも、少しずつ戻ってきてるんでしょうか?)
 そこで李根鎬を獲得したのかと思ったのですが、この選手も身長は176cm。
 実際にどんな選手かはプレーを見てみないとわからないけれど、どちらかと言えばドリブラータイプの選手なのかなぁと。
 もしそうなのであれば、このあたり磐田も外から見る限りチグハグな感じがしないでもないです。
 もちろんジェフも十分チグハグなんですけど。


 そのあたりを踏まえてのことなのか、静岡新聞によると紅白戦では左に太田、右に村井をテストし、中に入ってくる動きを確認したそうです。
 実際の試合でどうなるかはわかりませんけれど、要注意ですね。
 ちなみに同記事によると李根鎬は19日の清水戦(ダービーですね)でのデビューが予定されているとのこと。
 ジェフ戦には登録が間に合わないようです。

 

 対してジェフは前節山形戦のように、ともかく前からのプレスを90分間頑張り続けたいところでしょう。
 そこでボールを奪って、そこから攻撃をどうするかですね。
 攻撃の質を高めるためにも、まずはどういった形でもいいので1つの得点パターンを熟成していきたいんじゃないかと思うのですが…まぁ、そう簡単にはよくならないでしょうから、まずは守備でしっかりと守りきることが重要ですね。


 しかし、プレスをかける上で心配なのが、気温ですね。
 ここ1週間のうちに一気に気温が上がってしまいましたし、プレスが成功した前節は比較的気温の低かったでろう山形での試合でした。
 山形戦の勢いで90分間戦い続けると持たない可能性もあるのではないかと思います。


 そういう意味で、ジェフのプレスが大きく問われる一戦になるのかもしれません。
 山形戦などで上手く行ったプレッシングは、ホンモノだったのかどうかということですね。
 ゲームコントロール術も含めて、90分間通してしっかりとした守備が形成できるかが、まずはポイントになるのではないでしょうか。