後半にチーム全体が引いてしまう問題に関して


千葉のアレックスミラー監督は、リードしていた時間帯の63分にMF中後雅喜を入れて中盤を落ち着かせ、ボールを保持しながらチャンスをうかがう策をとった。だが、今節も相手の攻勢にチーム全体が下がってしまう悪癖が出て、簡単に前線へロングボールを蹴りがちで、それが跳ね返されて柏のカウンター攻撃を招く場面が何度もあった。ピッチにいる選手が戦況とやるべきプレーを的確に判断して実践しないと、千葉はいつまでたっても『2点目』を取る攻撃も『無失点』に抑える守備もできず、今季初勝利は遠のいてしまう。(J's GOAL
 いろいろな情報を集めていくと、どうもナビスコカップ柏戦でも後半にラインが下がってしまう問題がまた出てしまったようですね…。


 原因として考えられる1つは、単純にスタミナ不足。
 これに関しては、そう簡単に良くなってはいかないでしょうね。
 基本的に今のジェフにはプレッシングサッカーに合っているような選手というのが少ないように思います。
 スタミナがあって、守備時のアプローチが早く(守備範囲が広く)、フィジカルが強くて、プレスへの戦術理解度の高い選手というのは…。
 下村が唯一当てはまるかなぁといった感じですけど、それ以外はどこかが足りない感じです。
 この点で抜けていたのが戸田なんですけどねぇ…。
 まぁ今言っても仕方がないんですけど。


 それと、プレス開始の位置を相手ボランチに下げたことで、どうしても相手にボールをもたれる時間が長くなってしまう問題。
 相手にボールを持たれて自由にまわされては、守る側はその分走る距離が長くなってしまいます。
 ならば、前からプレスに行きたいところなのですが、そう簡単ではないのでしょう。
 ちばぎんカップでは前からのプレスを行い、DFラインを高く設定した闘い方をしていましたが、そのプレスが見事に失敗。
 何度も裏を付かれる展開が作られてしまいました。
 前からのプレスが上手くいかなかったからこそ、プレスの開始位置を下げたわけで、その分の支障が出ているとも言えるのかも知れません。



 他にもDFラインのスピードやコントロールの問題、サイドの守備能力の問題、そしてビルドアップの問題など様々考えられます。
 問題が1つならばいいのでしょうけど、そう簡単なものでもないのでしょう。
 しかし、今後どのようにチームを変化していくにしても、この戦術をベースにしていく限りこの問題は避けられないところがあると思うので、何とかして解決の糸口を探って活きたいところなんじゃないかと思います。