犬の生活「アタッキングサードに4、5人は入っていかないと」


攻撃では、まず切り替え。サポートをもっと速くすること。行き過ぎてもまずいですが、アタッキングサードに4、5人は入っていかないと。相手が引いた後に人数かけても意味ないんです。相手を置き去りにして行く。このあたりはオシム監督の時に、さんざんたたき込まれたはずなんですが。ミラー監督はリスクを嫌うのかもしれませんけど、2人や3人だけでフィニッシュへ持ち込むのは難しいと思います。4人までなら味方がカバーすればいいし、本人が戻ることだってできるはず。もうちょっと頑張ってほしい。(スポナビ
 うーん、これは選手主導で頑張るべきことなのか、監督が練習から作り出していかなければいけないものなのか…。
 この文章だと選手メインで…ということなのでしょうか?
 ってか、その「オシム監督叩き込まれた選手達」がもうほとんどいないよ、西部さん(笑)



 ミラー監督が例えばサイドバックなどに対して「あまり上がるな」と指示しているという話しは、昨年から明らかになっていることです。
 守備を重視する監督だからポジショニングというのを非常に大切にするため、ポジションを崩して前にいくという考えはあまりないのでしょう。
 まずは失点を防ぐことを第一に考えるということですね。
 インタビューなどでも、「とにかく無失点に抑えられれば勝ち点は取れる」というような話しをしていましたし。


 しかし、柏戦での坂本のゴール時のように、前に人数をかけなければ得点ができないのも事実。
 坂本がああいった動きが出来たのは、逆にオシム監督時代から積極的なアップダウンを求められてきた坂本だからこそだったのかもしれません。
 もちろん監督から「先に失点してしまったからもう少し前に」という指示も、あったのかもしれませんけどね。
 でも、じゃあなぜそれを試合開始直後からやらないのかというと、失点が怖いというのと90分間持たないだろうというのと、両方ではないかと。



 例え前に人数をかけたとしても、切り替えと運動量とそれらを支えるスタミナで相手を上回りさえすれば守備面もさほど不安はないと思うのですが、今のジェフにスタミナの部分で期待ができるのかというと…正直疑問が残ると思います。
(だからオシム監督は「運動量豊富なサッカー=攻撃サッカーだ」という言い方もしていました。)


 それと、前に人数をかけるのなら、やはりそれなりにチームとして組織的にやっていかないといけないのではないでしょうか。
 守備面でのカバーはもちろんですが、攻撃面でもただ闇雲に人数をかけただけでは効果的な攻撃は出来ない。
 攻撃に参加するエリアはもちろん、飛び出すタイミング、誰が前に行って誰が残るのか、どんな状況で前に行っていいのか…といった部分を整理してやらないと、無駄な攻撃参加ばかりになってしまいます。
 そのあたりは即興で出来るものではなく、練習からやっていくしかないでしょう。


 積極的に攻撃参加しても上手くいかないと感じてしまえば、選手達は前に行かなくなってしまうでしょう。
 攻撃がうまくいかなければ、その分守備に負担がいくわけだし、体力も無駄に浪費してしまう。
 そうすると、選手達はどうしても前に上がるリスクをとらなくなる…。
 



 だからこそ、そろそろ組織的にどのように攻めるのかをチームとして作り上げていかなければいけないのではないか…と思ったわけです。
 昨年までは時間もありませんでしたし、守備をベースとして攻撃面は即興のサッカーでもよかったかもしれませんけどね。
 まぁでも、まだまだ守備面の課題も完全に解決したわけではないと思うので、そちらの課題克服を先決にしていくという考え方もアリなのかもしれませんけど…。