オシム監督「日本最大の問題は“サポーターの目”」

 「サッカー批評issue42」が発売されているのですが、その中にオシム監督のロングインタビューが掲載されています。
 テーマは「LOVE or MONEY?」ということで、お金と愛と、どちらがサッカーを支えているのかというのが今回のテーマだそうです。


 正直、インタビューの序盤はお金の話しがメインでオシム監督も盛り上がってこなかったためあまり面白くはなかったのですが、次第に具体的なサッカーの話しになってくると内容も深くなってきます。
 日本代表の内情やジェフでの話しもたくさん出てきますので、非常に興味深く読むことが出来ました。
 これだけたくさんの“言葉”を聞いているのに、毎回新しいインパクトを与えてくれるのだから改めて凄いですよね…(笑)



 一番興味深かったのが、「ファンやサポーターとの関係」を聞かれ、「サポーターたちの目を養うこと。それが日本での最大の問題だ」と答えている部分。
 例えとして「期待以上のプレーをしなくても、日本のサポーターは満足してしまう」という話しをしていました。
 それは選手にとっても監督にとっても良くないことだと。
 周りがしっかりとした目で見ていかなければ、クラブも選手も育たないということでしょうね。



 こういったサポーターの質を高めることに関して、オシム監督は以前から指摘しています
 日本では「とにかくクラブの未来とチーム(選手や監督やフロント)を信じて、黙って一生懸命応援し続ければそれでいいんだ」という声も多いと思いますが、そういった意見に一石を投じるオシム監督のコメントではないかと思います。



 尚、今回のサッカー批評には現在の不況とサッカービジネスなどに関する話しも多いので、そちらに興味がある方にもお勧めだと思います。


サッカー批評 issue42―季刊 (42)
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