新技術委員会、チェック機能は曖昧なまま


日本協会の規約には、技術委員会の役割として「日本代表チームの監督候補者の推挙」が明記されている。再編された技術委員会にも同様の権限が与えられるという。
ただし「選任」ではなく、「監督の評価」に関しては何の権限もない。大仁技術本部長もこの日「監督の評価はここではやらない。戦いぶりの分析はするが、監督がどうこうはありえない」と改めて明言した。
前身の強化委員会時代には、「評価」権限が与えられていた。だが1995年、加茂周監督(当時)の更迭を進言した同委員会に幹部が待ったをかけ、土壇場で留任が決まった、いわゆる「ネルシーニョ事件」以来、監督に対するチェック機能があいまいになった。惨敗したドイツW杯でも、ジーコ監督への評価は最後まで行われなかった。
犬飼会長の主導で行われた今回の技術委再編。会長自身「協会も代表も公平、透明なことがファンに求められている」と話しながら、最も関心の強い代表監督人事の不透明さは相変わらずの印象が強い。技術委には、長期的視野に立って強化方針を定め、それに沿った監督選びと評価を下す船頭としての役割もあるはずだ。(産経
 改革が行われたJFAの新組織に関して、グサッと突っ込んでいますね。
 確かに曖昧な部分は以前の技術委員会と変わらず、組織として変わったことといえば「強化」と「育成」を分けたことくらい。
 それを分けたこと自体は悪くないと思うのですが、技術委員会の一番の問題といわれていたのは代表監督との関係性であって、そこが不透明だから会長が独断で監督を決めてしまうという問題があっただけに、はっきりして欲しかったように思います。