見られなかったバーレーン戦

<<巻が出場しなかった場合>>
 まぁテレビ放送がなくても仕方ないか。
 残念だけど、放映権は高いらしい、視聴率は取れないってうし…。<<巻が出場し活躍した場合>>
 ふざけるなー!
 巻の代表での久々の活躍を見られないだなんて、信じられない!
 どうなってるんだ、日本のテレビ局はー!!



 という、2パターンを用意していました(笑)
 しかし、試合に関しては残念な内容だったそうですね。
 


 でも、それでも見たかった。
 巻が後半37分から出場したのもそうですけど、出場しなかったとしても例えつまらない内容だとしてもやっぱり試合は見たかったなぁと。


 いや、巻の場合じゃなくてもいいんです。
 憲剛の丁寧なビルドアップ、田中達也の高速ドリブル、本田の強烈なミドルシュート、華麗なパスワーク、組織的なディフェンス。
 そういう物が見られたかもしれない…し、見られなかったかもしれない(笑)


 はっきりとした良い物はなかった試合だとしても、何か新しい発見だとか、良いプレー、良いサッカーの“兆し”はどこかにあったのかもしれない。
 あるいはまったく良い部分がなかったとしても、ならばなぜチームがうまくいっていないのか、どこをどうしたら良い部分が作れるのかを、素人ながらに悩んだり雑談したりする…。


 そういうのが、本来あるべき姿だと思うんです。 
 だから、例えつまらないまったく見所のない試合だろうと、アジア杯予選に興味がなかろうと、同じ相手ばかりで飽きてこようとも、本気でそのチームを追っかけるのであれば、見続けることが重要だと私は思うんですよね。
(まぁ、でもいつまでも変化や面白い発見が少なかったり、志の低いサッカーをやっていれば、少しずつファンも少なくなってしまうんじゃないかとは思うけど。)


 サッカーとは違うんですが、F1って日本だと深夜に放送されることが多いわけです。
 だから、たまに見損なったり、録画しそこなっちゃうことがあったりします。
 それをF1ファンと話すと、「見損なうと萎えちゃうよねー」と同じ感想を言う人が多いんです。


 萎える。
 ようするに、その1レースでも逃すと、その間のストーリーがわからなくなるから、次のレースを見る気力が落ちちゃう。
 まぁ、見損なったのは自分のせいなんだから、結局次も見るんですけどね(笑)
 でも、スポーツってのは“筋書きのないストーリー”なんてよく言われますけど、でも“筋書き”はないかもしれないけれど“積み重ね”は確実にある。
 運も重要ですけど、基本的には関係者がしっかりと努力して、少しずつチームを作っていかなければ、結果は出てこない。
 だから、毎試合見て、少しずついろんな変化を感じて、その中で情報を咀嚼して、次の試合の観戦に活かしていく。
 そうじゃないと、なかなか面白さってのはかんじないと思うんですよね。




 まぁ、代表人気が落ちているそうだから、そこまでの興味も示している方も少ないってことなんでしょう。
 それにこれはあくまでもサッカーファン目線の話しで、現実問題としてテレビ局側にも放映権料だとか、視聴率だとか、不景気だとか、様々な言い分があるんでしょうけどね。


 けれども、そういった機会すらをファンから取り上げるってのは、もう最終手段なんじゃないかと。
 テレビ局側からも大きな問題なんじゃないかと思うのです。
 例えば、短期的な話しでいえば、W杯予選オーストラリア戦。
 そこまでにネタとして盛り上げるためにもこの試合を放送して、“ストーリーをつなげる”ことが重要だったはずです。
 あるいは長期的に見てもこれを期に「テレビ放送がないのが不思議ではない」状況になってしまえば、当然なかなか代表人気、サッカーは上がってこない。
 そうなれば、テレビ局側だってあまりおいしくはないのではないかと。
(それに今のうちにJFAやサッカーファンに媚びておけば、いつかは見返りが帰ってくる可能性かもしれない。…わからんけど。)


 だって、スター選手不在だとか岡ちゃんになってつまらないだとか色々書かれたりしてますけど、代表バブルの時はテレビ局側だって甘い汁を吸ってきたわけでしょ?(笑)
 その結果、強化がおろそかになってしまい(経験のないけどの知名度のある代表監督だとか無駄な親善試合だとか公開練習だとか…)代表人気低下につながったという見方も出来るかもしれないわけで、ここは1つ身を削ってでも頑張ってほしいなぁと。
 もちろん、サッカー側、日本代表(JFA)側にも多数の問題があるってのは、わかるんですけどね…(笑)


 まぁ、ともかく終わったことは仕方ないとして、これ以上萎えるような状況が増えないことを、傷口が広がらないことを祈るばかりです…。