欧州では五輪が終わっても強化し続けている


北京五輪から3ヶ月経っているにも関わらず、ドイツU-23代表対イタリアU-23代表の試合が行われていたのだ。
それを見て「度肝を抜かれた」という反町監督は記者陣にこう語りかけた。
「日本は五輪が終わるとU-23代表の活動も終わるが、ヨーロッパではそのまま強化し続けている。向こうでのU-23代表の意義はあくまでフル代表を強くするための存在。代表への通り道にしか過ぎないんですね。でも、日本は五輪至上主義があるので、五輪での結果が求められてしまう。ただ、これからはヨーロッパのような形であってもおかしくないのではないでしょうか」(フットボール定食
 よくオシム監督がU-23は代表の育成チームと言う話しをしていて、欧州ではそうなんだろうなぁとはおぼろげに思っていたのですが、ここまで明確に育成するチームとして位置づけられているんですねぇ。
 そりゃあオシム監督が「チームの結果よりも何人選手を育てられるかどうかが重要だ」と言うわけだわ。



五輪での惨敗という結果を変えることはできない。そして、OA枠の起用の失敗やチームの崩壊など敗因はいくつでも挙げられる。
だが、ここまでU-23代表の「位置づけ」自体を見つめなおす作業はされていないのではないだろうか。
「書きたい人はこの話題を書いておいてください」と記者陣に語った反町監督U-23代表監督としての最後の訴えを投げかけた。
 全く持ってその通りだと思いますね。
 五輪チームや反町さんに文句を言う人は多いけど、いったいどれだけの人が五輪チームの現状と今後のあり方について真剣に考えているんでしょうか。
 五輪チームをとりまく環境は変わっている。
 ということは、現状を維持するにしても変えていくにしても今後どうあるかを見つめなおさなければいけない。
 それは非常に難しいテーマだと思うのですが、結局のところ協会も周りも文句ばかり言うだけいって議論することから逃げているんじゃないかとすら思うのですが。