クラブも積極的に議論に加わるべきじゃないか


10年スタートを想定して検討に入った国内シーズン秋春制への移行に「追い風」が吹いた。これまで観客動員などの問題から反対してきた日本協会名誉会長の川淵三郎キャプテン(71)が28日、「秋春の方が順応しやすい」と発言。同協会の犬飼基昭会長(66)が強く主張する移行に同調した。この日、都内でJリーグ将来構想委員会(鬼武健二委員長)も本格的な検討を再開し、移行を前提に議論をスタートさせた。
(中略)
これまで、減少が予想される観客動員などの問題から移行へ反対の立場を貫いてきた。しかし、7月に就任した犬飼会長が2、3月開幕〜翌年1月1日終了の現行から、10年シーズンからの秋開幕〜翌春終了への移行を主張。同キャプテンは「積雪のある地方のことは考えないといけない。画期的な解決策が見つかればいい。各クラブがお金を出し合って練習場確保のために費用負担をするとか」と、移行にあたってのデメリットの解決策へも踏み込んだ。(日刊
 まぁ、誰が言ったとかはどうでもいいとして、練習場だけでなく秋春開催に関しては様々な費用が予想されるわけですが、それを負担するのはクラブ側ということになるのでしょうね。
 名誉会長様がこう言っているということから考えても、協会側がお金を払うなんて発想はたぶんお偉方には全くないんでしょうし。



 …で、まぁそういった細かな話しは置いておくとしても、タイトル通りクラブ側も積極的に声を上げていくべきじゃないかと思うのですが。
 日程の問題やら、OAの問題やら、今回の秋春制やら日本サッカー界全体として様々な意見やら問題やらが発生しようとしているのにもかかわらず、クラブ側が自発的に協会に意見するような状況でない(個別には出ているけど…)というのはどうなんでしょうね。


 前からの自論ではあるのですが、各クラブが集まって1つの組合のようなものでも作って、協会やJリーグ機構側に積極的に自分達の意見を言えるようにしていかない限り、協会のワンマン体勢というのはかわらず日本サッカー界も浄化されていかないんじゃないでしょうか。
 審判への意見書なんか1つとっても、一クラブが意見書を出したところで根本的な解決にはつながらないでしょう。
 そこには当然「個別クラブの損得」が出ると考えられてしまうだろうし、本気で審判問題を解決しようと思うのであれば、Jリーグ全チームの署名でもして意見書を提出しない限り、本格的に動いてはくれないんじゃないでしょうか。


 選手協会の話しは出てきましたけれど、秋春制は…というか日本サッカー界というのは選手と協会だけのものではなく、クラブもそうだしサポーターのモノでもあるわけです。
 日本サッカー界に携わるもの全てが自分の意見を主張し、まとめ役であるはずの協会がその意見をきちんと聞く体勢を整えない限りそういった重大な変更をしてはいけないはずだし、結論ありきで動いているように見える協会の動向にはやはり違和感を感じざるをえないのですが。
 


 ってか、選手会の議論もオープンにすべきなんじゃないの?と思うのだけれど。
 「賛成7割、反対3割だが慎重論もある」ってだけ言われたって、周りからはなんとも言えない。
 選手会側も、「これは協会と選手会だけの問題」だと思っているんでしょうか。
 暗闇の中で話す限り、協会とやっていることはなんら変わらないのだけれど…。