ベンチのメンバーに疑問を感じる
宇都宮徹壱氏のコラムです。
GK楢崎正剛。DFは右から内田篤人、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、阿部勇樹。MFは守備的な位置に遠藤保仁と長谷部誠、右に中村俊輔、左に香川、トップ下に大久保。そしてワントップに玉田圭司。ほぼ予想どおりの顔ぶれであるが、むしろ意外だったのはベンチから外れた4名。UAE戦で出番のなかった川島永嗣と今野泰幸は分かるとして、戦力として十分計算できる巻誠一郎と佐藤寿人を外したのはどうしたことか。代表キャップ数34の巻、同23の佐藤よりも、わずか1試合しか出場していない岡崎と興梠の方が、より勝利に貢献できるとの判断なのだろうか。
確かに、UAE戦での岡崎と興梠は、それなりに光るプレーを見せていた。が、この重要な一戦で、サブのFWに2人を抜てきするのは、いささかリスキーではないか。せめて巻か佐藤、いずれかを残しておくべきではなかったか。(スポナビ)
ジェフサポの中でも今年は巻をかなり評価している方だと思う私が言ってもあれかなぁ…と思って触れませんでおきましたけど、やっぱり疑問は残りますよね。
(でも、本当に今年の巻はは調子がいいんですよね。去年は体調が悪かったのでそこまで評価はできませんでしたが。)
前の方の選手を交代するにしても、ベンチには大まかに分けると同タイプのFWばかり。
しかも、前のUAE戦では見事に決定機を外し続けたチームなのだから僅差の勝負になることは見えており、試合中の前線の変化が必要になることはある程度予測できておいててしかるべきだと思うのですが。
もちろん巻じゃなくても同タイプの森島を残してベンチに入れていくとか、最近は代表から外れてるけど矢野あたりとかでもいいんですけどね。
そういえば、雑誌で岡田監督が森島に対して「ポストプレーだけでは」とコメントしていましたっけ。
岡田監督の中で高さは無関係なモノなんでしょうか…?
まぁ、別の意味合いもあるのかもしれませんけど、少なくとも今回ベンチ入りしたメンバーに対して森島が「ポストプレーだけ」というわけでもないように思うのですが。
確かに闘莉王がいればそれパワープレーにはなるのかもしれない。
けれど、闘莉王を前線に上げてそこを誰かがフォローするとなると、直接FWに高さのある選手を入れたときに比べて当然バランスが崩れてくる。
浦和なんかは傍から見ると闘莉王があがりすぎることでなかなか攻撃の部分の戦術が構築できてこないように思うし、そこにどうしても隙が見えてくるように感じます。
確かに有効な策の1つではあると思うけれど、やるにしても順番が違うんじゃないかなぁと思うんですけどね。
それに加えて経験の部分。
最終予選の初戦でホームという一番緊張しそうな状況で、ほとんどフル代表の経験のない選手達ばかりをベンチに置いておくというのはやっぱり良策だとは思いづらい。
実際、スタメンの選手達ですら序盤はがちがちでしたしね。
まぁ、後から細かいことを言っても仕方がないんですけど、もう少しやりようが合ったんじゃないのかなぁと感じてしまいます。