人数の問題ではないんじゃない?
昨日の社長賞の話しの続き。
書き方が悪かったかもしれないけれど、谷澤だけだから問題だというわけもないんじゃないんですかね。
2人や3人でもどうなのかと思うし、スタメン11人だとしても「じゃあサブの選手は戦ってないの?」ってことになる。
「目に見える結果を出した人」だけだっていうのなら、地味に効いている選手達はどうなるの?ってことになり、その選手が効いているかどうかなんて誰が正確に判断するのってことになってしまう。
かといって、「試合に出た全員に上げればいい」って単純なものでもない。
例えばイビチャ監督は、試合に出れなくてもベンチに入れなくても練習で懸命に頑張る要田を、高く評価していたわけじゃないですか。
それによってチーム全体の雰囲気が向上し、質の高い練習の維持などにもつながり、直接ではなくともチームにとって大きな貢献をしたということになります。
けれど、そのあたりの評価なんてものは、なかなか表面上は出てこないんですよね。
ようするに人数の問題ではないはずです。
論点は特定の選手に特別に賞をあげたのであれば(誤報の可能性を否定することはできないが)、それはどうなのかってことです。
あげた人数が多いか少ないかの問題ではないはずです。
これに関しては、バンプさんがおっしゃっている「Win by All!」じゃないの?ってのが、一番しっくりくるのではないかと思います。
「全員で力を合わせて勝とう!」と言っている中で、現場の方ではないはずの社長さんが(何人であれ)特定の選手を持ち上げて評価…というか贔屓ともとれる行動をとってしまったとすれば…。
なんだか、クゼさんが守備的なサッカーをした時もころっと変わって「守備的なサッカーでもいいんじゃない?」って人が多かったですけど(「これから攻撃的になるんだから」という方は別だけど)、今回もですかね…。
今回の件に関しても「特定の選手を贔屓しない」、「選手全員で戦うんだ」という点で、オシム監督(祖母井さんも?)のサッカー観の中でも非常に重要なポイントとまったく逆のことになるはずですけど、それはそれでいいんですかね?
いや、クラブや監督が変わり行くことは仕方がないことだし、新たな部分にもいい部分があるのかもしれない。
だけど継続したいところは継続すべきだし、何かが変わったのであればそれは1つ前のことを否定した上で成り立っているはずなのではないのか?と思うのですが。
結局、「どっちでもいい」ってことなんですかね(それとも、クゼさんの時のように前任者の評判が悪かったから、今回は盲目に支援するとか?)
でも、本当にチームにビジョンを求めたいのであれば、こういうところこそ譲っちゃいけないところなんじゃないないんでしょうか。
もちろんこれ自体は小さなことでしょう。
けれど、方向性、ビジョンというのは言ってしまえば、そういった小さなことの積み重ねであって。
未だ方向性に関してはっきりとは口に出されていない三木社長ですから、我々が方向性を分析していく上ではその小さな部分を見ていくしかないのですよね。
(もちろん今回の件だけで社長を評価したり否定するつもりなんて、一切ないのだけれど。)
少なくとも小さなことだからといって、「どっちでもいい」とはならないんじゃないでしょうか。