佐藤琢磨がトロ・ロッソでテストドライブ

　リアルタイムでタイムを見ようといろいろ探し回ったのですが、どのサイトもリアルタイムではやってくれませんでしたね。
　ウィンターテストとかだと、たまにやっているところもあったりするのですが…。

　佐藤琢磨がテスト走行を実施した18日は、あいにく午後から雨が降り午前中の走行のみとなってしまいました。
　もしかして、雨の可能性があったから午前中からかなりの周回数をこなしたんでしょうか？
　誰だよ、実況板で「雨が降ればウェット時のアピールにつながるから振ってくれ！」とかいってたやつは…（笑）
　雨が降って走行中止なんて近年のテストではよくあることじゃん…。
　無理をして出してもしマシンを壊したら洒落になんないし、今やウェットコンディションは人工的に作れる時代なんだし。

　佐藤琢磨のタイムは、1:19.574。
　17日のブエミのタイムは1:20.209よりは上だったのですが、欲を言えばもう少しタイムを刻みたかったですね。
　
　というのも、ブエミの走った17日は平均して他チームもタイムが伸びていないんですよね。

ヘレステスト 9.17
1 C・クリエン BMW 01:19.537 84
2 S・ヴェッテルレッドブル 01:19.878 60
3 S・ブエミトロ・ロッソ 01:20.209 88
4 G・パフェットマクラーレン 01:20.602 52
5 小林可夢偉トヨタ 01:20.759 94
6 L・ディ・グラッシルノー 01:20.853 90
7 A・ブルツホンダ 01:21.123 71
8 中嶋一貴ウィリアムズ 01:23.171 61
ヘレステスト 9.18
1 S・ヴェッテルレッドブル 01:18.001 37
2 N・ハイドフェルド BMW 01:18.167 70
3 L・ディ・グラッシルノー 01:18.999 36
4 P・デ・ラ・ロサマクラーレン 01:19.281 39
5 A・ブルツホンダ 01:19.499 79
6 佐藤琢磨トロ・ロッソ 01:19.574 49
7 小林可夢偉トヨタ 01:19.863 47
8 中嶋一貴ウィリアムズ 01:21.892 60

　ウィリアムズは来期エアロのテストをしたようなので、直接は比較しづらいでしょう。
　マクラーレンも1秒以上縮めてるけど、ここはパフェットとブルツだから経験の差がある。
　BMWも同様で1秒以上速くなっているけど、ニックとクリエンならニックの方がタイムは出せるでしょう。

　しかし、トヨタは可夢偉が走って約1秒差。
　ホンダのブルツは1.5秒以上縮める。
　ルノーも1秒近く速くなり、ヴェッテルは1.8秒近く速く走っています。

　そう考えると、琢磨も1秒以上は刻んで起きたかったかなぁ…。

　まぁ、ただ午前にマシンに慣れることを目標としていて午後からタイムを出す予定だったようだし、ブエミの方はトロ・ロッソでの走行が2回目でレッドブルのテストドライバーということでトロ・ロッソのマシンに慣れているところがあるかもしれません。
　もっともF1での経験が長い琢磨は、ブエミより速いタイムを出して当然と見られるかもしれないけど。

　ただ、以前にも言ったように、トロ・ロッソはベテランと若手の組み合わせを望んでいるとのこと。
　琢磨はベテラン枠で、ライバルとなるのはブルデーやBMWが放出すればニック。
　ブエミは若手枠となります。
　ベルガーが若手枠で獲得を望んでいるといわれているブルーノ・セナとの交渉はうまくいっていないようなので、トロ・ロッソの代表がブエミの来期シートを確約したかのように思わせる発言をしたのも何の不思議でもありません。
　若手枠のライバルがいないと考えれば、当然のことでしょうね。

　そうなってくると、ブエミと直接比較してもさほど意味はないように思います。
　むしろ気になるのは19日のベッテルとの差かな…。

ヘレステスト 9.19
1 P・デ・ラ・ロサマクラーレン 01:18.992 90
2 N・ハイドフェルド BMW 01:19.250 98
3 L・ディ・グラッシルノー 01:19.280 102
4 S・ヴェッテルトロ・ロッソ 01:19.470 93
5 S・ブエミレッドブル 01:20.005 84
6 T・グロックトヨタ 01:20.482 111
7 A・ブルツホンダ 01:22.637 51
8 N・ロズベルグウィリアムズ 01:22.876 102

　同じように18日と比べて見ていくと、ウィリアムズはドライバーが変わってよみにくいけど1秒近くタイムダウン。
　トヨタも同様にグロックと可夢偉では評価しにくいが、0.6秒のダウン。
　ブルツもKERSを走らせたようなので分析しにくいかな。

　ルノーは0.3秒遅い。
　マクラーレンもちょうど0.3秒近い遅れ。
　BMWは1秒以上タイムダウン。
　レッドブルはブエミが出場。
　2秒も遅れているけど、ここは相手が好調のベッテルだからなぁ…。

　0.3〜1秒くらい18日の方が速かったのかなぁ…と。
　で、それで計算すると、ヴェッテルが1:19.470、琢磨が1:19.574。
　ベッテルの方が明らかにマシンに慣れている上、周回数をこなせたことを考えると、悪くないタイムだったかなぁと。
　しかもイタリアで初優勝したベッテルは絶好調ですしね。

　まぁ、ただ最速タイムを見てだけでどうこういえるわけではありません。
　特にベテラン枠となれば、タイム以上にマシン開発能力やリーダーシップなどを求められるでしょう。
　それに連続走行でのタイムの安定なども重要ですし、どんなタイヤを使ったのかもわからないですしね。

　「ブエミをサポートするためにも経験豊富なドライバーを置きたい」という意味合いのコメントもしているようですし、あとはブルデーの今後の活躍とその他のドライバー市場次第でしょうか。
　いい方向に向かうことを期待したいと思います。

　明日は更新お休みかも。
　若干体調が悪い…。