土壇場で現れたWeigl Group


German automotive company Weigl Group is poised to make a last-minute bid to try and save Super Aguri from collapse, autosport.com has learned, as the team face a critical few days to try and secure their future.
autosport.com
 スーパーアグリは本日30日にホンダと交渉を行い、今後の予定を決定するといわれています。
 しかし、マスコミのほとんどが厳しい交渉になるであろうと報じており、スペインGPがスーパーアグリにとって最後のレースになる可能性が高いといわれています。



 そんなか、土壇場になってWeigl(バイグル?)Groupが名乗りを上げたそうです。
 ドイツの自動車会社で、MF1にもギアボックス関係の技術提供をしていたとか。
 しかし…。


It is believed that he has been offered a deal to get involved in the outfit as long as he is willing to bankroll the team for the rest of the season, a figure believed to be around £6.5 million.
 残念ながらといいましょうか、提供できる資金は650万ポンド。
 日本円にするとだいたい15億円程度でしょうか。
 欧州メディアはこのお金で劇的に変るようなことを書いているところもありますけど、これではたぶん足らないんでしょうね。




 ホンダはスーパーアグリにかかった費用100億円を求めていると報じられており、それがそのままチーム買収金額になると言われています(ということは買収する側は別途チーム運営費も必要ということになります)。
 しかし、650万ポンドではチームの運営費の足しにはなるでしょうが、ホンダへの赤字の埋め合わせにはならなず、根本的な解決(=ホンダを納得させること)には至らないのではないでしょうか。


 まぁ、もし交渉がまとまれば延命措置程度にはなるでしょうし、個人的には時間を引き伸ばして新たな投資家を待ってほしいとも思うのですが、それをホンダが認めるのかどうか…。
 また、時間を引き伸ばして新たな投資家が表れる当てはあるのか。スーパーアグリのスタッフにどれだけの気力と体力が残っているのか。
 引き伸ばせたとしても、厳しい状況には変わりないでしょう。





 grandprix.comでは、「残念ながらホンダはこの交渉に関心がないようだ」と書かれていますが、果たして…。






 追記。


ドイツの自動車技術企業『Weigl Group(ワイグル・グループ)』は、同社が財政難に苦しむSUPER AGURIの救世主となるとの報道を一蹴している。
29日(火)、同社のCEOを務めるフランツ・ジョセフ・ワイグル氏が先週末に開催されたスペインGPを観戦、SUPER AGURIと残りの2008年シーズンの資金供給について話し合っていたと報じられた。
SUPER AGURIのスペインGP参戦のため、Hondaが200万ユーロ(約3億2,260万円)を融資したと言われているが、今後は現金不足に見舞われているSUPER AGURIをレースごとに救済することはないと主張。
しかしながら、何人かの評論家はワイグルがすでに可能性のある買い手としてHondaから拒否されていることを指摘、今回の報道に驚きの反応を示している。
ワイグル社の関係者によると、CEOのフランツ・ジョセフ・ワイグル氏がSUPER AGURIのゲストとしてカタロニア・サーキットを訪れたことは、同社がSUPER AGURIにかかわっていくことを意味しているものではないとした。
F1-live
 最後の希望も絶たれたか…。