岡田監督にオシム監督のサッカーは出来ない


日本代表戦で中断していたJ1が、30日に再開。開幕2連勝同士、日本代表・岡田武史監督も視察する鹿島−横浜FM戦(カシマスタジアム)で、『ボランチ対決』が展開される。“鹿島キラー”横浜FMの日本代表MF山瀬功治(26)と、代表復帰に意欲を燃やす鹿島のMF小笠原満男(28)。
SANSPO
 やはり小笠原の名前は出てくるでしょうね。
 でも、オシム監督なら小笠原より野沢あたりを選んだでしょうけど。


 また、栗原の招集も可能性はあるんじゃないでしょうか。
 青山直、岩政などごついDFをCBに置くことになるのでは…。
 

 それに加えて、俊輔、稲本などの海外組が入ってくるかどうかですね。
 怪我から復帰した中田浩二あたりも可能性はあるのでしょうか。




 メンバーが変わってくる可能性が高いとはいえ、中沢や鈴木啓太、山瀬、大久保あたりは代わらないんじゃないかとも思います。
 鈴木が今野あたりに変わる可能性はあるのかもしれませんが。




 気になるのは左サイドですね。
 あまり駒野の左サイドは好きじゃなかったように見える。
 けれど、他に候補といわれてもなかなか出てこないポジションです。
 バーレーン戦に出場した安田も、サイドバックでは起用しないような感じがしますし…。
 左サイドは日本にとって、永遠の課題なのかもしれませんが。











 日本代表は再編されるんでしょう。
 もしそれで、オシム色が薄れてしまったら正直に言えば残念なことです。
 しかし、岡田監督が就任した以上そこにオシム監督はいないわけですから、いつまでたってもオシム色を期待するのは間違っているはずです。
 もちろん選手やコーチにはオシムイズムが残るかもしれませんし、残って欲しいですけど。



 ナショナルチームというのはクラブチーム以上に、再編しやすいものだと思います。
 メンバーをどんどん変えることが出来る上、日程も飛び飛びで試合を組まれていますから、「とにかく試合をこなさなくてはいけない」クラブチームとは状況が違います。








 だから、私はさほど悲観していません。
 もちろん現実的なサッカーをやるのであれば、その方向性に悲観することはあるでしょうけどね(笑)
 岡田監督が「世界を驚かすサッカー」と言っていたことに期待していたところもあるのだけれど、それはどうなっていまうのかな?とも思いますし。
(その一方で例の「接近・展開・連続」には、限界があるのではないかと密かに思っていたのですが…。)


 けれど、もし今まで岡田色を見せていなくて窮屈な仕事をしていたというのであれば(実際にどうなのかどうかは知らないけど)、「ここからが本当の勝負」ということになるのではないでしょうか。
 もちろんなぜもっと早く岡田色を打ち出さなかったのかとか、なぜ無理にここまでオシム色を維持しようとしたのかという思いはありますけど。


 







 守備重視で、攻守にスペシャリストな選手を置く、現実的なサッカー。
 それを貫けばいいじゃないですか。


 それで世界とどこまで戦えるかなんてわからない。
 「世界を驚かせる」なんてそれでは難しいと思うし、オシムサッカーは遠のいてしまうことでしょう。








 けれど、岡田監督がそれしか出来ないっていうのなら、それでいいんじゃないでしょうか。
 もともと私は、岡田監督とオシム監督じゃ方向性が違いすぎると思っていました。


 だから、もしオシム監督の(大まかな)方向性で日本代表を継続したかったのであれば、JFAはそういった人選をすべきだったと思うし、そういう意味では岡田監督も被害者なんじゃないでしょうか。
 








 岡田監督にオシム監督のサッカーは出来ない。
 すんごい当たり前のことなんですけど、そういうことなんだと思います。