宇都宮徹壱氏「岡田監督はもっと怒るべきではなかったか」


「今の中国のサッカーと日本のサッカーのレベルは変わらないと思います。(中略)中国は一人一人の身体能力が高く、技術もしっかりしているので非常に危険なチームであると、今も思っています」
というリップサービスまで忘れなかった。それを聞いて私は、岡田監督は本当にスポーツマンシップを身につけた人なんだな、といささかの感動さえ覚えてしまった。
しかし、ことこの試合に関しては、岡田監督はもっと怒りをあらわにすべきではなかったか。
 私も岡田監督なら中国に対しはっかりとモノを言ってくれるだろうと思ったので、試合後のコメントは残念に思いました。
 そのあたりは協会に任せるということなのでしょうか。


 しかし、監督は現場の責任者。
 目の前で自分の選手達が殴り蹴り飛ばされているのに対し、まさかその直後に相手を褒めるようなことを言おうとは思ってもみませんでした。
 



 今後の日中関係とかも、考えてしまったのかなぁ…。
 まさか「めんどくさいから言わない」とか、そんなキャラじゃないですしね。
 うーん。



この日の試合は、日中のサッカー関係者に禍根を残したのみならず、今後の東アジア選手権の存続さえも危うくする可能性すら残している。安田のけがの状態は、現時点では不明だ。が、もし重症ということになれば、今後Jリーグのクラブが、この大会への選手の招集を拒む可能性は十分にある。クラブ側にしてみれば、東アジアでのイニシアチブを得ようとする日本サッカー協会のために、自分たちの選手が犠牲になってよいはずがない。
岡田監督が強く言えないのであれば、協会のしかるべき人物(そう、川淵さん。あなたです!)が、今回の中国側のプレーと判定について断固たる抗議をすべきである。
 このあたりは昨日私が言った意見と同じですね。


 ぜひとも、JFAにはきちんとした対応をして欲しいものですが…(下に続く)。