巻が練習試合2得点で猛アピール

 ようやく落ち着いて、代表のニュースも見れるようになって来ました。
(元ジェフの選手を見るのは正直辛いけど。)
 とりあえず、巻が第一子誕生予定とのこと。おめでとうございます。








 日本代表は4-3-3を試しているそうです。
 このままなら、その巻にもチャンスがあるのではないでしょうか。


 総合的な評価は別にして、タイプ的に1トップに向いているのは高原より巻でしょう。
 後方からのロングボールへのターゲットマンとしてのプレーや、身体を張った泥臭いオトシなどは巻の方が上だと思っています。
 また、岡田監督は高い位置からのプレッシングを目差しているようですので、それも巻には追い風になるのではないでしょうか。
 プレスのかけ方に関しては、日本人FWの中でもトップレベルですからね。


 高原が総合的に優れたストライカータイプなら、巻は身体を張れるターゲットマン、あるいはポストプレーヤーとなるでしょう。
 1トップでは得点能力も重要ですが、それ以上に周りを活かすプレーが重要になるのではないかと私は思います。
 そういえば岡田監督は、横浜FM時代に久保の能力を評価しつつも「1トップは合わない」と分析していましたっけ。





 ということでFWの軸にならなければいけない高原も「1トップが合わない」と評価されるかもわからないし(アジア杯ではなかなか機能しなかった)、そうなると将来的に2トップに戻す可能性もあるだろうと私は踏んでいるのですが、どうも練習試合では4-3-3しかテストしていないようなので今はひとまずそれで行くのかもしれませんね。
 そういえば、甲府で4-3-3を実行していた大木監督が正式にコーチに就任したばかり。
 これも4-3-3に関係していたりして…。










 ところで…。


「1本目、2本目、3本目と選手によって違うが、できているところも、まだまだだと思うところもある。全体では50%くらいかなと思う。」
 岡田監督らしい言い方ですが、50%って何に対してなんでしょう(笑)
 岡田監督の理想のサッカーに対してなら出来すぎだし、「今の時期ならここまでやって欲しい」というものに対してなら大問題だけど、今週末のチリ戦に向けてならそんなもんなんじゃないのか…とも思います。
 今の時期、コンディションの悪い選手も多いでしょうし。







 中澤がテレ朝のインタビューで、オシム監督の指導を受けて「今まではJリーグやアジアレベルだったけど、世界レベルのプレーを考えるようになった」というようなことを言っていました。
 ようするに、今まで中澤が出会った監督は世界レベルにまでは達していなかったのではないかと思います。


 それは、監督の指導力の問題だけではなく、例え世界レベルの指導力があってとしてもJリーグなどを戦うためには「そこまででいい」と、選手に歯止めをかけてしまっていたのではないかと…。
 その点、オシム監督は違います。
 オシム監督は理想がずば抜けて高い上、理想に対して妥協しない強い精神力を持っています。





 それが、他の監督とオシム監督の一番の違いではないかと思います。
 きっと岡田監督にせよ、反町監督にせよ、城副監督にせよ、クゼ監督にせよ、「理想のサッカーは?」と聞かれれば、だいたい同じような答えが返ってくるのではないでしょうか。
 けれど、監督にはプレッシャーもかかるし、戦力の問題もあるし、時間の問題もあるし…と色んな制約がかかり、どこかで妥協をしてしまうのではないかと。
 

 そんな中で、オシム監督は兎にも角にも理想だけを追い求め、プレッシャーと戦い、自分の目差すサッカーだけを目差して指導をしてきたのではないのかなぁと。







 だから、岡田監督が「コンセプトは今までと一緒」というのは当たり前です。
 問題はそこから。


 オシム監督の今まで築き上げてきたモノを壊さないためにも、ぜひとも小さくまとまらずスケールの大きいチーム作りを目差してほしいと思います。
 たぶん小さくまとまったチームの方が、予選を勝ち抜く上では確率は高いんでしょうけど。