オシム監督が都内病院に転院

 転院の仕組みに関しては、前にも言った通り。
 これに保険の問題だとか法律の問題などもあるので、転院するのは時期的にも当然のことだと思います。



 軽く説明すると、病状に応じて病院に入院できる期日が、昨年成立し新しく導入された「医療制度改革法」によって明確に定められています。
 その期日を超えると、保険対象外になり病院への負担が高まるようになっているそうです。
 そのあたりを詳しく知りたい方はこのあたりがわかりやすいかと。


 ようするに急性期の病院に入院して2,3週間もすれば転院するのが当たり前で、今の時代1つの病院に長くはいられないのです。
 オシム監督の場合(脳梗塞の場合は17日ですか)、むしろ長すぎるくらいです。 






 なぜ、そういった法律になったのかは、前に言った通り。
 病院の住み分けを作ることで、リソースを有効に使うためなんでしょう。
 というか、高齢化社会になって需要の方が供給を上回る勢いなんだから、有効に使わなければやっていけないというわけです。
 これを簡単にたらい回しだなんだ言う偉い方達もいるようだけど、実際問題として脳梗塞で緊急にぶっ倒れてきた患者さんの隣で、もうすぐ維持期に入る(自宅や施設など移る)ある程度元気になった患者さんをゆっくり診てはいられないということです。
(これはあくまで長期入院が必要な場合の入院過程での「たらい回し」の話し。緊急を受け入れないとか妊婦さんの問題とか、それはまたちょっと別の話題です。)






 



 話しは反れましたが、どうやら新聞を読む限り昨日の「ICUから出た」というニュースは、「転院したと同時にICUからも出た」という感じだったのかもしれませんね。
 もしそうであるのなら、そりゃあそうでしょう。転院した先でICUに入るわけがないし(笑)


 まぁ、本来ならある程度固形の食事をとっている段階で、一般病棟に移れたはずですからね。
 ICUで食事をとったり雑誌読んでたりする方が、おかしな話しであって。








 転院先は「東京都内のリハビリテーション専門病院」ということなので、有名なあそこなのかもしれませんね。
 あっているかどうかわからないので、口にはしませんけど…。






 それにしても…。


田嶋専務理事は24日、オシム氏が11月16日に倒れて以来初めて会話を交わすとともに、岡田武史氏への代表監督交代の事実も初めて伝えた。同専務理事は、その際のオシム氏の反応については具体的には明らかにせず「想像以上にコミュニケーションが取れた。非常に頭のいい方なので、今の状況は客観的に分析していると思う」と説明するにとどめた
 だからいわんこっちゃない。
 脳梗塞で倒れても、認知症さえなければ早い段階でコミュニケーションは取れると…。


 さっさと監督を決めるのではなく、このタイミングで次期監督候補の話しか今後の代表の方向性に関して、オシム監督に聞いて欲しかったなぁ…。
 それが一番、みんなが納得する形だと思うんですけど。