水本裕貴「自分のキャプテンとしての力不足でした」

 こちらのサイトに、水本のロングインタビューが掲載されています。


水本 カタール戦では、苦しい局面でミスが多くなり、お互いのコーチングの声が全くでなくなってしまった時間帯に失点したのが大きな課題です。1点を取られて同点になったとき、ディフェンスは引き分けで良しと思い、前線はやはりもう1点と積極的に行こうとする。でも後ろから見ていると、暑さもあり攻撃の迫力はどうしても不足している。だったらもう一度守備から立て直して行こうと意思統一をする場面でそれができなかったのは、自分のキャプテンとしての力不足でした。チームも試合もしっかりまとめなくてはいけなかったと反省している。

─キャプテンとしての仕事も。
水本 僕は、あんまり話がうまくないんで、言葉で仲間を叱咤しながらチームをまとめるというタイプではありません。集中して、激しく、厳しく戦う姿勢でチームを引っ張れればと思います。苦しいときにこそ頼りにされるようにチームに貢献し、4大会連続出場を決めます。最後まで、どうか応援をよろしくお願いいたします。
 水本も阿部と同じように、たぶん本質的にはキャプテンタイプではないのかもしれません。
 でも、水本ならばその重圧にも耐えて、逆に力に変えてくれると信じています。
 水本の方が、当時の阿部より精神的にしっかりしていましね。


 だから、代表でもジェフでももっともっと声を出して欲しいなと、期待をこめて言いたいと思います。
 それが出来る選手だと思っているからこそ。




─千葉に入ってからは、オシム監督の指導を受け、順調に力をつけて来られましたね。中でも、Jリーグで見せる、外国人ストライカー、以前はエメルソン、今ならジュニーニョ、ワシントンといった世界レベルのゴールゲッターたちへのマークは年齢に似合わぬ強さとクレバーさがありますね。ああしたディフェンスの極意とは?
水本 今のアマル監督からもそうですが、この試合で、もし相手のこの選手を抑えられれば、相手のチーム力は半分に落ちるんだ、とミーティングで監督に指示されると、任される分、その責任の大きさを感じます。オシム監督はよく、いいか、ハーフタイムも気を抜くな、トイレにも付いて行くんだぞ、と言ってましたね。


─言いそうですね。で、トイレもマークするほどの激しいチェックの結果、どんなことを学びますか。
水本 Jリーグの中でも、外国人FWとの対戦は、彼らが世界的なレベルでも活躍してきたFWだけに特別な感じがするんです。彼らのスピード、高さ、上手さ、と、確かに試合は、Jリーグという国内リーグ戦なのに、自分が今対面し、戦っているのは真剣勝負の国際試合、そんな不思議な感覚をよく味わいます。そういう中で自分は鍛えられました。エジミウソン、エメルソン、(親善試合で対戦した)フィーゴポルトガル代表)。どの選手も一瞬も気を抜けません。ワシントンは体が強くてフィジカルでも気を抜けないし、小技も凄い。本当に嫌なFWだと思います。

 相手のエースを抑えることが求められているのでやられることもありますけど、それも含めていい経験を積んでいるのではないかと思います。
 Jリーグの外国人FWは世界的に見てもレベルが高いと思いますし。


 ジェフで結果を出して、いずれは代表でレギュラーを獲得してほしいと思います。 








 ところで、個人的にはインタビュアーの増島みどり氏が、わざとらしく井原コーチの名前を水本にあげさせている場面が、ひじょ〜に気になってしまいましたがたぶん気のせいでしょう(笑)