J1第27節 千葉対FC東京 プレビュー
シーズン中盤までは不調だったもののここに来て調子を上げ、共に5連勝をかけて戦うことになったジェフとFC東京。
順位もFC東京が10位でジェフは勝点1差で11位となっています。
両チーム勝てば順位が一ケタ台に上がる可能性もあるだけに、中位争いながら面白い試合になるのではないかと思います。
しかし、ジェフは4連勝したとはいえ、ここ2試合すっきりとした試合が出来ていません。
相手に退場者が出て戦いにくかった部分はあると思うのですが、一番の要因は代表組のコンディション不良(怪我も含む)ではないでしょうか。
そんな中で新居や青木、工藤、楽山などのレギュラー候補達が、調子を上げてきたことが今のチームを支えているのではないかと思います。
それによって、采配の幅も広がったというか、やっと交代しても心配ない選手達が出てきてくれました。
よくアマル監督の采配が変わって良くなったと言われていますけど、全く変わってないと思います。
変わったのは、采配で使われる選手達だと思いますよ。
気になるポイントはここですね。
基本的にジェフはここ最近、フルコートでのマンマークとなっています。
山岸智は第26節の試合後に「うちは4バックのチームが苦手なところがあるけど、ここ3試合は4バックの相手に攻守が機能した。この手応えをFC東京戦に活かしたい」と意気込みを語った。
最終ラインにリベロをあまらせてDF2人が相手FWにつき、サイドバックの勇人と山岸が相手攻撃的MFに。
工藤、下村が相手ボランチにつき、水野が相手の左SBにつく形です。
(ちなみに、このフォーメーションだと一番不足しているのはSB。だから磐田DF加賀へのオファーは真っ当なものなんですけど、なぜか批判が多かったですね。なのに仕方なくSBに池田を使うとそれはそれで文句を言われるし、謎です。)
ここまでは普通なのですが、問題は新居がスタメンに入ってきたこと。
運動量は豊富なのですが、守備ではサボることも多く、サボっていない時でもあまり守備は上手い選手ではありません。
本来なら相手右SBについて欲しいところなのですが、そこまで体力があるわけでもないし、林のようなドリブラーではなく純粋なストライカータイプなので中で勝負をしたい選手です。
(これはレイナウドも一緒。運動量がある分新居の方が守備はよく見えるけど…)
ということで、神戸戦では羽生が相手のボランチと右SBを見るという離れ業を行ったのですが(もっとも相手に退場者が出て途中までだったけど)、その羽生が怪我。
続く大宮戦では巻が仕方なく相手右SBをみて中央に新居がはる形でしたが、これだと中央にポストが出来るターゲットマンがなくなってしまいます。
(なお、広島のように3-5-2でトップ下を2人置いて対応するためには、守備の出来る両サイドが必要。うちは右サイドが水野だからこうせざるをえないわけです。)
一方で、攻撃面だけの相性を見るとレイナウドと新居の方がいいんですよね。
新居はスルーパスを出せる選手がいたほうが活きるし、レイナウドは裏を走りこむスピードあるFWが欲しいタイプの選手。
…となると、巻が外れるわけですけど、今度は誰が守備をするのか。誰が体を張るのかという話になってしまいます。
うーん、むずかしい。
結局今の巻+新居でスタート、途中で巻がレイナウドに交代が一番理に適っている気はしますが…。
エースケは「足の速い選手が欲しい」と某所で簡単に言っていたけど、ここまで考えて言っていたんでしょうかね(笑)