湯浅健二氏「日本代表は「主体的」に立ち直りはじめました」


前半も25分を過ぎたあたりから、内容で凌駕され2-0のリードを奪われるという「落ち込んだ状態」から、日本代表は、明らかに「主体的」に立ち直りはじめました。それは、確かな事実です。選手交代などの「外からの刺激」によってではなく、あくまでも「内的な何か」によって・・。
 スイス戦のレポートです。
 このあたりが選手交代が遅い1つの理由ですよね。


 選手を交代することで監督の意思表示をするのは簡単ですけど、そうじゃなくて、本来流れを変えるべきなのはピッチにいる選手達なのです。
 例えば選手交代で流れが変わり勝ち越し点を奪ったとして、そのあとはどうするのか?
 そのまま攻め続けるのは危険な状態だとする。じゃあ、また流れというか、戦い方を変えるために守備的な選手を入れなくてはいけないのか?
 でもそんなことしてたら、いつまでたっても監督に委ねるサッカーしか出来ないし、選手交代の枠にも限りがあるわけで。




 それに、オシム監督のサッカーが基本的にはマンマークという問題もあります(最近は違ったりするけど)。
 マンマークだと、基本的に相手が1人FWを増やすとこちらのDFを増やさなければいけません。
 「相手の良さをつぶすサッカー」がモットーであるわけですから、相手の動きを待って動くのが基本となります。
 これは今の戦術では仕方のないことです。
 ゾーンディフェンスのチームならそうじゃないかもしれませんけどね。







 本当に強いチームになるには、自分から流れを変えられるようになること。
 ゲームメイキングが出来るようになことが、必要不可欠だと思います。


 ジェフももう少し学ばなければいけませんけど、経験豊富な日本代表の選手達ですら、なかなか出来ていないところがありますからね(笑)
 ジェフはまだまだ若いチーム。でも、ここ数試合を見てもいい方向に進んでいるとは思います。
 代表選手は多いわけで、いい経験を積んで自分達からゲームを動かせるようになって欲しいですね。