スーパーアグリ、チームの株式を一部売却か

 初めから怪しい企業だったSSユナイテッドからのスポンサーフィーが振り込まれず資金難にあえぐスーパーアグリ
 そのスーパーアグリが、株式の一部を売却する可能性があるといわれています。


 その相手がアレハンドロ・アガグなのですが、どうも経歴を見る限り鈴木亜久里氏よりも格が上な感じ(笑)
 ただのGP2のオーナーではないようです。実業家でもあり、政治家でもあり、スペインテレビ局の株主でもある…。いかにもF1関係者にいそうな人物ですね(笑)
 亜久里氏も亜久里氏で、モータースポーツのチームオーナーとしては日本やアメリカなどで実績はあるわけですから、日本で言われているほど頼りないわけではないと思うんですけど資金面で見れば相手が大幅に上でしょう。







 考えてみれば、頼りない日本企業達はどんどんと裏切って(電通離れのせい?)いきましたけど、欧州では規模が小さいのにも関わらずひたむきに戦い、ポイントまで獲得したスーパーアグリの評価は高まっているそうです。
 ようするに一時期のミナルディポジションなんでしょうね(笑)
 

 それに目をつけたのがアレハンドロ・アガグということなのかもしれません。
 プロドライブの参戦が決定した際の“12番目のF1チーム”だって多くの団体が手をあげていたわけだし、F1チームを欲しがる人間は今でもたくさんいるということでしょう。
 しかも、スーパーアグリならチームの基盤は出来ているわけで、金持ちにとってはいい買い物だと見られているのかもしれません。







 一方で今のスーパーアグリは、ホンダが前面バックアップしているからこそ成り立っているチーム。
 エンジンやギアボックスは元より、ベースのマシンもホンダ製ですし、それを修正したのもホンダの栃木研究所なんですから。
 それを考えると早急なホンダ離れは現実的ではなく、少なくとも1、2年はホンダとともに戦っていかなければいけないと思います。



 それまでは、現行の方向性で運営されていくのではないかと思います。
 ホンダとしても(軽視しているとはいえ)日本市場のために、“佐藤琢磨とそのチーム”は手放したくないでしょうし。
 そのためにも、亜久里氏は必要なんじゃないでしょうか。





 ただし、シート1つ分くらいはあけておかないといけないかもしれませんね。カンポスグランプリならジョルジオ・パンターノですか…。
 それと、一部でも株式を売却するのであれば、今すぐではないにしても将来的なチーム売却は考慮しないといけないでしょう。
 それは亜久里氏も解っていると思いますけど。








 オールジャパンの夢もここで散るのでしょうか。
 いや、日本人ドライバーで、日本人オーナーがいて、マシンを作ったのはホンダで、修正したのも栃木研究所で、タイヤもブリヂストンで…それでポイントを獲得したのだから、十分夢は達成できたのかもしれません。もしかしたら役目は終えたのかも。
 誤算だったのは、思った以上にスーパーアグリが盛り上がった上に、本家のホンダが大きく転んだことでしょう。
 佐藤琢磨の修行の場だったはずが、勝負の場になってしまったんですから。
 でも、もう少し夢を見ていたいですね。