J1再開第19節 千葉対川崎 プレビュー

 ゆっくりいこうは、明日からお盆休みとなります。
 面白いネタがあったらなるべく更新していきたいと思っているんですけど、お休み中のネット状況がまだちょっとわからないのでどれだけ更新できるかどうか。
 もちろん明日はフクアリに行きますんで、試合の感想とかはなるべく早いうちに書きたいんですけど…。


 というわけで、かなり早いですけど明日の更新を今日のうちにアップ。
 まぁ、こういったサイトではよくあること(笑)








 
 土曜日からJリーグがいよいよ本格的に再開。
 シーズン前半はボロボロで途中から「早く中断期間にに入ってくれ!」と願っていたんですけど、中断期間に入ったら入ったで「早くジェフの試合が見たい」と思ってしまうから不思議です。



 で、その中断期間中にアジアカップがありました。
 アジアカップオシム監督が指揮をとるサッカーを見て、何らかのヒントが見つかれば…と思っていたのですが、驚くことに日本代表もジェフと同じような課題のあるチームになっていました。



・綺麗にボールをまわすけれどシュートまで行く回数が少ない
・局面での思い切った攻撃アクションが少ない
・中盤が飛び出す回数が少ない
・守備に関して数的優位を簡単に作られてしまう
・キャプテン不在(声が少ない)
・サイドチェンジを狙った時のパスミスが多い
・攻守の切り替えが遅い


 などなど、上げていったらきりがないほどです。
 ゾーンとマンマークの違いや、代表が「テクニシャンだらけの中盤」に対してジェフが「お膳立てが上手い選手ばかり」の状況など、チームの構成要素はだいぶ違うところがあるのにも関わらず、これだけチームが似通ってきてしまいました。




 やはり、アマル監督の指導方法は大きく間違っていないのではないかと思います。
 少なくとも多くの人が指摘する“イビチャ・オシム監督からの継続性”に関しては、さして問題がないということでしょう。


 無論、オシム親子のサッカーに疑問視するという意見はあっていいと思います。成績の問題はもとより。
 けれど、「オシム監督からの継続性や方向性がずれているから、アマル監督解任を考えるべきだ」という意見には、反対せざるをえない状況だと思うのです。






 なんといっても、去年までは代表もジェフも違うサッカーをしていたのに、ここに来て一致してしまったんですからね…。
 これは、偶然とは言いがたいのではないでしょうか。選手も条件も含めて大きく違うわけですし。







 まぁ、とはいえ私は日本代表のアジア杯での戦い方には疑問が生じていたわけであって、どちらのチームもいい状況ではないと思います。
 けれども、数的優位を作ろうとする姿勢や、1人に頼らないサッカーを目指す方向性という意味では、ジェフの方が先を行っている状況だと思うのです。

 
 




 唯一、学べるところは、「やはりテクニシャンは必要だ」ということでしょうか。
 もっとも、日本代表の方はテクニシャンばかりで、運動量や連動性の部分で問題を来していたように見えましたけど(笑)


 アマル監督が工藤を積極的に起用していたのも、そのあたりなんでしょう。
 けれど、その工藤も怪我などがあって一時期調子を落としてしまいましたし、水野1人だけではマークが集中してしまいます。
 そこで、レイナウドを獲得ということになったわけですが、はたして実力はいかに。






 ストヤノフの穴は中島と斉藤で埋めることになるでしょう。
 斉藤曰く中島は「人に付ける分、ストヤノフよりラインを上げることが出来る」選手だし、ボランチが本職なだけにショートパスを散らすが出来ます。
 ミスパスが多いのは気になりますけど、そこさえ克服してくれれば計算できる選手だと思います。


 斉藤も人に付けるタイプだし、クレバーな安定感のある守備が出来る選手。マークにも行ける分、ストッパーと連係して臨機応変に対応できることが出来ます。
 中島やストヤノフほどパスは出せないですけど、するすると前線に上がるプレーで攻撃にアクセントを加えることも可能です。
 もしかしたら大輔をリベロにコンバートすることで、もう1度才能を開花させる可能性もあるんじゃないでしょうか。








 ストヤノフの変わりに選手を補強するという発想もあるでしょうけど、その前にジョルジェビッチをモノにしないと。
 今までゾーンのチームで戦ってきたせいでしょうけど、ジョレはストッパーで起用されてもついついスペースを守ってしまう癖があるようです(水野の裏が怖いのはわかるけども)。
 リベロで起用された試合でも、真ん中の“エリア”だけを守ってしまってカバーリングへの意識が足りない場面が何度か見受けられました。


 リベロが出来るだけの才能はあると思いますし、戦術への理解を高めてくれさえすれば、どこのポジションだろうと素晴らしい戦力になると思います。
 キックの精度は高いですし、高さもあるし、得点能力も高いわけですし。





 ストヤノフだってリベロを理解するのに数ヶ月かかったわけですし、ジョレもきっとモノになってくれると思います。
(ジョレにとって逆風なのは、能力がありすぎて色んなポジションでプレーできてしまうこと。ストッパーも覚えなければいけなかったし、ストヤノフの離脱でリベロもやらなければいけなかった…。まずはどこか1つを覚えることが重要かと思います。)


 今、新しいリベロを補強しても、また数ヶ月かかってしまう可能性は十分にあるわけで、あまり得策だとは思えません。
 少なくとも即効性はないでしょう。
 リベロシステムで戦っているチームなんて少ないですし、少し時間をかけてでも今いる選手をリベロに育てる方が得策だと思います。




 レイナウドにも注目ですが、ジョレがどれだけチームの戦術に馴染むかどうかも、Jリーグ再開に向けて重要なポイントになるのではないでしょうか。